« 野菜尽くし〜 | メイン | iPadを買った »

英国ロイヤル・バレエ「ロミオとジュリエット」6/27マチネ

東京文化会館で英国ロイヤル・バレエ団の公演「ロミオとジュリエット」を観てきた。今回は「リーズ」「うたかた」「ロミジュリ」を1回ずつ鑑賞。本公演が涙のマイラストです。会場入りする前に青山のPaul Smith SPACE GALLERYで「The Royal Ballet Portraits」展を見てきたんだけど、とてもよかった。

ダンサーとして踊りを踊っている彼らの姿というより、一人ひとりのキャラクターを感じられるようなポートレートとしての撮影を心がけました。

とポール・スミス氏が語っている通り、オフィシャルでないプリンシパルたちのポートレートは私たちに直接語りかけてくるような親密さをたたえていた。日本公演に合わせて撮影されたものだから、実際彼らは日本のファンを念頭においてポーズを取ったのだろうし。7/6(火)まで開催ですが、水曜定休なので要注意。

20100627_01 ギャラリーのサイトより

さて楽しみにしていた「ロミオとジュリエット」。ロミジュリは4キャストすべて見るというファンも多かったもよう。私がヌニェス&ソアレスを選んだのは、前回の来日ツアーとバレエ・フェスでの勢いを買ったから。コジョカルも見てみたかったけど、仕事とぶつかっていた。人生は選択の連続ですな。さいたま芸術劇場で上演されていたホフェッシュ・シェクター「Political Mother」も行きたかったけどロイヤルを優先したし...。でも終わってみれば素晴らしい公演だったので、満足している。

この演目で一番光っているのは、音楽。オケ・ピットに近い席が取れたので、各楽器の音色をなぞるように味わうことができた。目をつぶっていても楽しめただろう。この1曲でプロコフィエフは私にとって最愛の作曲家のひとりとなった。チャイコフスキー、ショスタコーヴィチ、バランシンらを輩出したサンクトペテルブルク音楽院で学んでいる。帝政ロシア時代の首都であったサンクトペテルブルクはバレエファンにとって聖地。いつか訪れてみたい。隅々まで美しさと躍動感に満ちたバレエ音楽に、敬意を表して。

主演のマリアネラ・ヌニェスとティアゴ・ソアレスはお似合いのカップルで、力量的にも釣り合いが取れていると思う。以前はソアレスに硬さを感じたのだが、場数を踏んで華が出てきたような。2幕で失速していた感があったが、着地の足音が小さく安定感があった。友人は顔つきが軽い感じでロミオに合わないのではと言っていたが、私は悲劇が苦手なのでソアレスくらい愛嬌のあるロミオは好き。ヌニェスはルックス的に好みではないのだけど、強靭さと明るさが彼女をキラキラさせていて、見る度に好きになる。演技力も十分。儚さや影がないのが弱点かしら。あと色気?

20100627_02 Marianela Nunez

20100627_03 Thiago Soares

バレエファン歴が短いので、これまでに「ロミオとジュリエット」全幕を生で見たのは4回だけ。ナチョ・ドゥアト版(スペイン国立ダンスカンパニー)2回、ノイマイヤー版(デンマーク・ロイヤル・バレエ団)、熊川哲也版(Kバレエカンパニー)だ。・・・すごい偏り方。王道のマクミラン版(フェリ)とヌレエフ版(ルグリ)はDVDを持っていて、飛ばし飛ばし見た。あとはグリゴローヴィチ版とクランコ版でしょうか、識っておくべきなのは。今回シェイクスピアのお膝元のロイヤルのロミジュリを直に見たことで、やっと一人前になったような感慨が。マクミランの振付けはやはり優れていて、音楽にぴったり沿っていたしパの流れが優雅かつ小気味よかった。感情表現の一部をダンサーの表情にまかせるところがありそれはどうかと思うが、これは各版ロミジュリにありがち。セットや衣装の豪華さは「さすがロイヤル!来てよかった!」と思わせる凝ったもの。イタリア美術に思いを馳せながらじっくり舐めるように見ちゃった。

◆キャスト◆
ジュリエット:マリアネラ・ヌニェス
ロミオ:ティアゴ・ソアレス
マキューシオ:リカルド・セルヴェラ
ティボルト:ギャリー・エイヴィス
ベンヴォーリオ:ヨハネス・ステパネク
パリス:ヴァレリー・ヒリストフ
キャピュレット公:クリストファー・サウンダース
キャピュレット夫人:エリザベス・マクゴリアン
エスカラス(ヴェローナ大公):デヴィッド・ピカリング
ロザライン:ララ・ターク
乳母:ジェネシア・ロサート
僧ロレンス:ベネット・ガートサイド
モンタギュー公:ベネット・ガートサイド
モンタギュー夫人:フランチェスカ・フィルピ
ジュリエットの友人:リャーン・コープ、べサニー・キーティング、イオーナ・ルーツ、エマ=ジェーン・マグワイア、ロマニー・パジャク、サビーナ・ウエストコム
3人の娼婦:ローラ・マッカロク、クリステン・マクナリー、サマンサ・レイン
マンドリン・ダンス:ポール・ケイ、蔵健太、フェルナンド・モンターニョ、ルドヴィック・オンディヴィエラ、ジョナサン・ワトキンス、ジェームズ・ウィルキー
舞踏会の客、街人たち:英国ロイヤル・バレエ団
指揮:ボリス・グルージン
演奏:東京フィルハーモニー交響楽団
◆上演時間◆
【第1幕】13:00-14:05
【第2幕】14:25-15:00
【第3幕】15:20-16:00

コメント (2)

F :

こんばんは。
ロイヤルウィークお疲れさまでした。
ウチは土曜日のロミジュリでキレイに燃え尽きました(笑

日曜のソワレというば、私の母がお友達と観に行ってました。
夕刻、興奮して電話がありました。
ジュリエット「は」良かったと…ロミオはお気に召さなかったようです。

ロミジュリ鑑賞の偏り方がなんとも素敵です。
クラシックバレエに関しては、超つくほど保守的鑑賞しかしてませんので。
王道のど真ん中でコジョカルを観て欲しかったですが、ぜひまたの機会に。


ogawama:

>Fさん
バレエはコンテンポラリーから入りましたので、変な履歴があります。
そして私の中ではドゥアト>マクミランなんですよ。
ドゥアトの振付けはマイムを極力排除しているので、音楽とダンスの関係がより密接なのです。
と言っても王道には王道の素晴らしさあり。
保守的であるほど至芸に触れることができるのですよね。
コジョカルさんは生で見る機会こそ度々逸していますが、超一流ダンサーとしてDVDは何枚か有しております(今度ちゃんと見ます〜)。

コメントを投稿

(コメントありがとうございます。表示は管理者の承認待ちにさせて頂いていますので、少しお待ちくださいね。)