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ブベニチェクとドレスデン国立歌劇場バレエ団の俊英たち 1/24

さいたま芸術劇場で「ブベニチェクとドレスデン国立歌劇場バレエ団の俊英たち」という現代バレエの公演を観た。

ノイマイヤー、キリアン、フォーサイスに続く次代の振付家イリ・ブベニチェクと注目の新生ドレスデン国立歌劇場バレエ団選抜ダンサーが集結。

若手のやる気満々が伝わってくるいい公演だった。ドレスデンのダンサーなんて、こういう機会でもないとなかなか見られないのでは。

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イリ・ブベニチェクはドレスデン国立歌劇場バレエ団のプリンシパルで若手振付家としても活躍。NYCB、チューリッヒ・バレエ、ハンブルク・バレエなどに作品を提供している。彼のことはエトワール・ガラ2008 Aプロで見てた(Bプロは行けなくて、今回の3演目目の一部である「カノン」は見られなかった)。元々はハンブルク・バレエで双子のオットーと共にプリンシパルをつとめていた。オットーは今もハンブルクに在籍、来日公演の「人魚姫」で海の魔法使いを演じたのを見てる。作曲家でもある。才色兼備の兄弟だ。貴族的な顔立ちと厚みのある強靭な肉体、切れのある動き。ヨーロッパのダンサーらしく、個性がはっきりしてて魅力的。

Jiri_Bubenicek Jiri Bubenicek

本日の演目は3つ。「辿り着かない場所 」は振付けがシャープで最初は息をのんで見守っていたけど、音楽が抽象的で反復的な動きが多く、後半は集中力が途切れた。「ステップテクスト」はさすがフォーサイス、4人のダンサーで舞台を完全に掌握していて美しい出来映えだが、初演は84年だからどこか新鮮味に欠ける。女性ダンサーがポワントなのも、何となく古い。エレナ・ヴォストロティナは柔軟で素晴らしかったけど。ところで彼女、髪型で損してない?美人なのにそう見えない。秀逸だったのが「魂のため息」。バックに巨大なレオナルドの画の映像を使っているところがまずズルい。後ろにヨハネがいたら、だれだって妖しい気持ちになるでしょう。衣装は「ル・パルク」の解放のPDDみたいな白いブラウスだし(いやもっとシンプルだけど)音楽はバロックだし、髪の長い女性ダンサーは皆シニヨンに結っているから頭が小さく見えてとても綺麗だし、明るくて品が良い。同調しやすい振付け。イリとオットーのデュオが興味深かった。その他のダンサーも皆持ち味を出していていい感じ。特にイシュトヴァン・シモン君、やや長めのクルクルの髪や笑顔が天使のようで、滞空性のあるしなやかな動きが素敵!ファンになりそう。同じくコリフェのクラウディオ・カンジアロッシ君も可愛かったな。あとファースト・ソリストのカテリーナ・マルコフスカヤは小柄で小顔で可憐!浅見紘子さんもコリフェながら切るような動きを見せて、なかなか身体能力高そうで感心した。

■辿り着かない場所 Unerreichbare Orte(日本初演)(2005年/ハンブルク・バレエ団)43min
振付:イリ・ブベニチェク
音楽:オットー・ブベニチェク
美術:イリ・ブベニチェク
衣装:エルザ・パヴァネル
出演:オットー・ブベニチェク、エレナ・ヴォストロティナ、ギィ・アルブイ、ドゥオシー・ジュウ、カテリーナ・マルコフスカヤ、ヨン・ヴァイェホ、浅見紘子、イシュトヴァン・シモン、スヴェトラーナ・ギレヴァ、ラケル・マルティネス、大石裕香、オレグ・クリィミュク、クラウディオ・カンジアロッシ、ドミニク・ストロブル
■ステップテクスト STEPTEXT ドレスデン国立歌劇場バレエ団 "特別ヴァージョン"(2004年)27min
振付:ウィリアム・フォーサイス
音楽:J.S.バッハ『シャコンヌ』
美術・照明・衣装:ウィリアム・フォーサイス
出演:エレナ・ヴォストロティナ、イリ・ブベニチェク、オレグ・クリィミュク、クラウディオ・カンジアロッシ
■ル・スフル・ドゥ・レスプリ―魂のため息― Le Souffle de l'Esprit(日本初演)(2007年/チューリッヒ・バレエ)27min
 *最後のパートは、『カノン』として「エトワール・ガラ2008」にて上演された
振付:イリ・ブベニチェク
音楽:ヨハン・パッヘルベル「カノンニ長調」、J.S.バッハ「G線上のアリア」、ロマン・ホフステッター「弦楽四重奏ヘ長調5番」、オットー・ブベニチェク「天使の到着」「サイレンス」「天使の出発」
舞台装置&映像製作/衣裳:オットー・ブベニチェク
照明デザイン:マルタン・ゲバー
出演:イリ・ブベニチェク、オットー・ブベニチェク、ヨン・ヴァイェホ、ギィ・アルブイ、カテリーナ・マルコフスカヤ、エレナ・ヴォストロティナ、スヴェトラーナ・ギレヴァ、ドゥオシー・ジュウ、ラケル・マルティネス、浅見紘子、オレグ・クリィミュク、クラウディオ・カンジアロッシ、イシュトヴァン・シモン

Istvan_Simon Istvan Simon君

コメント (2)

noel:

興味持ちつつ見送ったのでレポ拝見できて嬉しいです。エトワールガラの「カノン」は身悶えするほどよかったので(笑)やっぱり全編も見てみたいなあ~ イリとオットーの見分けがつくか自信ありませんけど(苦笑)

ogawama:

>noelさん
私は「カノン」見れなかったのですが、全体を通じて明るくのびやかな、まあ割とコンサバな作品でした。
クラシック・バレエファンには馴染みやすかったけど、イリにはもっと冒険して欲しいなあ、なんて。
双子は舞台に並ぶと個性の違いがわかるもんです。

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