東京都美術館で開催中の「ボルゲーゼ美術館展」に行った(4/4マデ)。珍しく開催2日目の日曜の朝。この展覧会、目玉のラファエロ《一角獣を抱く貴婦人》のビジュアルがいい感じなので、結構混みそうな気がする。私の予想なんて全くあてにならないが。
イタリア・ローマ市北東部の広大なボルゲーゼ公園に位置するボルゲーゼ美術館。教皇・パウルス5世の甥であり、名門貴族であったボルゲーゼ家の枢機卿シピオーネ・ボルゲーゼ(1576-1633)は、17世紀を代表する大パトロンでした。彼が収集したコレクションを基礎としたボルゲーゼ家歴代のコレクションは、世界に名だたるルネサンス・バロック美術の宝庫といわれています。
この美術館のあたりって高級住宅地なんですってね。ボルゲーゼ家の末裔なんかもお住まいなのだろうか。16世紀に生まれたシピオーネ・ボルゲーゼ氏はこんな方。
ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ《シピオーネ・ボルゲーゼ枢機卿の胸像》
この大理石の胸像、あまりに生き生きしているのでびっくりした。手を伸ばしてほっぺをぷにゅっとつまみたくなるような、リアルさ。会場に流れていた美術館の映像では数多くの彫刻が認められたが、本展では残念ながらこの1点。シピオーネ枢機卿は古代彫刻を多く収集していたとか。このベルニーニは、同時代の卿のお気に入り。もっと見たい〜。そそってくれます。
そう言えばヴィラ・ボルゲーゼを色々な方向から描いたエングレーヴィングが何点か出ていて、版画好き・建築好きの心もくすぐってくれる。この建物はシピオーネ卿のコレクションを展示するために建てられた大理石ずくめの「白亜の館」で、教皇庁の迎賓館としても使われたのだそうだ。現在美術館は国の管轄。入館は予約制だそうだが、いつか訪れてみたいもの。
所蔵品としてはベルニーニやカラヴァッジョの諸作品、ラファエロの《一角獣を抱く貴婦人》(1505-06年)や《キリストの埋葬》(1507年)、コレッジョの《ダナエ》(1530-31年)、ティツィアーノの《聖愛と俗愛》(1514年)などが名高いそう。《一角獣を抱く貴婦人》は作品自体よりあそこまで修復できたという技術に驚嘆した(詳細は京近美のサイトに)。今回私が釘付けになったのはこの画。
レオナルドが描いたとされているがオリジナルは現存せず、模写によりその存在が伝わる作品。真に迫った筆致で、本当によくできている。本物がないのに「よく」と言うのも変だけど、現物を是非。レダのやわらかな顔つきとか足下の草花や小鳥、拡大鏡で見るべし。萌えますよ〜。


コメント (2)
とても良い展覧会でした。
現地を訪れた時の「驚嘆」がよみがえってきました。
お勧め度☆☆☆☆☆の美術館ですよ。
投稿者: とら | 2010年1月22日 14:24
日時: 2010年1月22日 14:24
>とらさーーーん♪♪
現地の記事、拝見しました。
天才以上・ベルリーニの作品、是非是非見たいです〜
古代彫刻にも興味あり。
とらさんが「驚嘆」する美術館とは・・・(ドキドキ)
投稿者: ogawama | 2010年1月22日 23:00
日時: 2010年1月22日 23:00