最近忙しくてブログ書く時間がなかったので、まとめてメモ。
先週マイケル・ムーアの新作「キャピタリズム〜マネーは踊る〜(Capitalism:A Love Story)」をみた(公式サイト)(映画のサイトって重くて野暮)。前売り券をもらったから行ったんだけど、ネタが金融危機とかサブプライム問題とかなのでついて行けるかなーと思っていたのに反して、とてもわかりやすくて面白かった。ムーアの訴えが素直にストレートに伝わってくる。これはすごく大事なこと。過激な監督と聞いていたけどとんでもない、老練な人じゃないかと思った。画面にしゃしゃり出てきて自分の父親と語らうわ、突撃インタビューはもちろん大企業のCEOを市民逮捕しようとするわ、型やぶりではあるがそれはすでに彼の作風。彼の他の映画はみたことないのですが。お約束というのは新鮮味はないけど悪くないものである。それにしても食糧補助券を受給しなければならないほどパイロットの年俸が安いとは・・・アメリカ・・・。若者はすでに社会主義を知らず、選挙戦でオバマを社会主義者呼ばわりしても支持率低下につながらなかったというくだりなども面白かった。それって単なる世情だけど、そういうエピソードの組み合わせ方で映画が生きてくるわけで、ムーアのセンスの良さがあらわれている部分だ。
翌日みたのが横浜美術館で開催中の束芋展の企画、「トータル・エクリプス」。束芋さんが下北でみて、非常に影響を受けたという芝居の再演。
豊田商事会長刺殺事件をモチーフに作り上げられた呪術的会話劇。
と言われるとぞくぞくするが、実は先だってあったダンス公演の単独チケットが取れなかったので仕方なくダンス・演劇・展覧会のセット券を買っただけ。まあ後からこの公演の日限定で束芋さんの新作映像が見られると聞いて小躍りしたのだが、ダンスの時のように舞台背景に映像が投影されるわけではなく、ホワイエで流すので見ておいてくださいねーという形式だった。はじめに芝居ありきなので幕中に束芋さんの世界が隠れているわけではなく、束芋さんが共感を憶えた部分を探す、という感覚で舞台鑑賞。んー、多分具体的なイメージではなく、演出手法が興味深かったのはないかしら。marcoさんのおっしゃるように俳優の滑舌が悪く台詞が聴き取れないところがあったのはしょぼかったが、大阪弁の響きの強さやひとりの役者の中でするすると入れ替わる役柄(演出者いわくレイヤー)や時折見られるスローな群舞のようなパフォーマンスは刺激的だった。1時間という短さの割に最後の方は飽きてしまったけど。個人的には前日に見た「キャピタリズム」がアメリカの、この芝居が日本の資本主義(拝金主義)をシニカルに描いているという偶然を楽しんだ。舞台の真ん中に赤いドアが設えてあるところで去年のマリインスキー・バレエの「イワンと仔馬」を思い出したり。ま、あんまり集中していなかったわけだ。
映画と言えば話題の「アバター」は年末3Dで観た。先鋭的なSFかと思っていたら単なるスペース・ファンタジーだったのでちょっとつんのめったが、映像の素晴らしさは空前絶後。惑星パンドラの植物や動物のキャラクターデザインが素晴らしく、古川日出男さんの小説「13」を思い出させる鮮やかさだった。あれは一見の価値あり。
コメント (2)
M・ムーアは「ボーリング・フォー・コロンバイン」が一番好き。
医療保険問題を扱った「シッコ」は我々の立場で見るとかなり微妙。
ま、アメリカってちょっと方向を見失ってる所があるからね。
「アバター」はTOHOシネマズで見ちゃいけなかったそうです(涙)
たしかに「画面暗いなー」と思ったけど、IMAXは全然違うらしい。
もう一回行こうかな。
投稿者: さちえ | 2010年1月20日 00:02
日時: 2010年1月20日 00:02
>さちえサマ
その節は「アバター」連れて行ってくれてありがとう〜
私は気にならなかったけど、やっぱりTOHOシネマズで見た友人は暗かったって言ってました。
ムーア好きって感じではないけど、「シッコ」は見ておきたいかも。
1ヶ月の間に2本も映画みるなんて、私にしては珍しいこと。
勢いに乗って、次は・・・?
投稿者: ogawama | 2010年1月20日 23:14
日時: 2010年1月20日 23:14