今年はバレエを中心に相当数の舞台を見たつもりだったけど、ブログをさかのぼってみると「これが素晴らしかった!」と強調したいような体験は意外と少なかった。コンテンポラリー・ダンスのジャンルが全滅に近い。好みが相当コンサバになってきたのだろうか。
1.ニューヨーク・シティ・バレエ2009
5年ぶりの来日公演。の割にあまり騒がれていなかったみたいだけど、コンテンポラリー・バレエが好きな私には直球ど真ん中。こういうバレエを探してたのよ!て感じ。見た順に、Bプロ(感想)はラトマンスキーの新作のチャーミングさと、「バレエ・インペリアル」として知られているチャイコン2番の理知的なフォーメーションと音楽との融合に感動。Cプロ(感想)はロビンス×ショパンという組み合わせも意外と良かったが、バランシン×ストラヴィンスキーの「シンフォニー・イン・スリー・ムーヴメント」が突き刺さるように鮮烈で...。涙。最後のAプロ(感想)はNYCBの代表作ばかり、映像で見られる演目が多いが、現在のダンサー達によって大切に守られているんだなあと胸が熱くなることしきり。NYCBはバランシンの遺産を中心に素晴らしいレパートリーを持っている。ダンサーはバランシン・バレエを体現すべく良く訓練されている。もっと、もっと見たい!
2.ハンブルク・バレエ2009
あの、ノイマイヤーの。初見。まず「人魚姫」(感想)、完全な物語バレエながら非常にモダンな美術と振付けで、クラシックとはまた異なる完璧な異世界に連れて行かれた。群舞が楽しい。アッツオーニの感情表現が素晴らしかったが、スタイルが優美なエレーヌ・ブシェの人魚姫も見てみたかった。「椿姫」(感想)には泣かされた。リアブコの迫真の演技が舞台を盛り上げたのだと思うが、それだけでなくノイマイヤーの演出は人間心理を知り尽くしていて、観客の心を自在に弄び悲恋に涙させてしまうのだ。今回ドラマ性の高い演目を持ってきたハンブルクだが、もっと違うタイプの作品も見たい!
3.マリインスキー・バレエ2009
いや〜ロシア・バレエの最高峰、素晴らしかったです。「白鳥の湖」(感想)、「眠れる森の美女」(感想)とも主演バレリーナに完全に感情移入できたわけではないが、コール・ドの優秀さや独特の美術など、超一流のカンパニーの実力を堪能した。新作「イワンと仔馬」(感想)は美術がまさに現代アートで、バレエというよりパフォーミング・アートと呼びたい高い洗練度を楽しんだ。ガラで見たロパートキナは、やはり隙のないダンサーだった。
4.第12回世界バレエフェスティバル
やっぱり国内バレエ団+ゲストという形の全幕ものより、ガラの方が楽しめたと思う。Aプロ(感想)・Bプロ(感想)とも華やかで楽しかった〜♪次回は祭典席で!
5.歌舞伎座さよなら公演 六月大歌舞伎「女殺油地獄」
幕見で見たんですけど(笑)、もう仁左衛門さんの名演に骨の髄までしびれました(感想)。歌舞伎の世話物って趣味に合わないと思っていたけど、好きな役者が渾身の演技を見せてくれるなら、最高のエンターテイメント。ああ、仁左衛門さんのおっかけに専念したい...(実際には他に好きなモノが多過ぎて無理)。
6.ザハーロワのすべて
ザハロワ様最高。このガラでは「座長」として連れてきた若手ダンサーの面倒も見てるふうで、姐御肌をかいま見られたのがファンとしてうれしい。Aプロ(感想)ではウヴァ様との黄金コンビでのドン・キが盛り上がったが、メルクリーエフとのコンテ演目も良かったー。Bプロ(感想)もメルクリとの演目がふたつ、ウヴァ様が「カルメン」でお笑いに行ってしまったので彼が引き立ちました(?)
7.H3/グルーポ・ヂ・フーア
やっと出てきたコンテンポラリー・ダンス。ギエム様はランク外なのにこのブラジルのストリート・ダンスを入れていいのか。でもめちゃくちゃ気持ち良かったんですよね、彼らの動き。コンテははまると、本当に面白い。(感想)
8.ヘンリー六世 第三部
正当派演劇。たまたま見に行くことができたんだけど、シェイクスピアの長科白を力まず朗詠するところがいいなあと思った。演出がわかりやすく、3時間以上の舞台はあっと言う間だった。シェイクスピアってそうなんだよね。正しく演じれば。(感想)
9.3人いる!
アングラ系演劇。飴屋法水演出ということで興味を持って見てきたんだけど、むしろ原作の脚本が良いから優れた芝居に出来上がっていたのではないかな。やっぱり芝居は脚本だよね。(感想)
10.吾妻橋ダンスクロッシング2009〜いとうせいこう feat. 康本雅子
全体的に面白いイベントなんだけど、私がとにかく感動したのは康本さんのダンス。朗読するいとうさんとは別種の存在として舞台を支配する、度胸の良さ。再演ということで完成度が高かったのだと思うが、とにかく隙のない振付けだった。(感想)
ところで。バレエファン歴3年目の私が、常日頃非常にお世話になっているブログがいくつかあります。感謝の意をこめて名前をあげさせていただきますね(困る方はお知らせくださいませ)。まず「バレエブログ4強」(笑)と勝手に呼んでいるのが、
naomiさんの「la dolce vita」
ゆうさんの「Side B-allet」
unoさんの「球面三角」
ebijiさんの「日々これ口実」
毎日必ずチェックさせていただいてます。更新頻度が高くて情報が良質で、バレエに対する愛情が溢れてて。みなさん素晴らしいです、尊敬してます。
あと、バレエブログというわけではないけど、豊富なバレエ鑑賞経験をお持ちで濃いレビューをあげてくださるのがこちら。
F&F嫁さんの「FFree World」
noelさんの「Art and The City」
okamo-koさんの「本日のムッシュー」
とーるさんの「とーるブロ」
みなさん筆力が凄い。憧れてます。
コメント (6)
おーっ、見事にかぶってるー。
ogawamaさんがBest10に挙げた10公演の内、
私も観ているのが3公演。
しかもその3公演は、私も今年のBest12に入れてるのだ。
それにしても。ハンブルク、
時間的経済的事情で見られなかったのが今さらながら悔やまれる。
投稿者: 菊花 | 2009年12月31日 16:29
日時: 2009年12月31日 16:29
何だかこちらでもご紹介頂いて恥ずかしい限りです(汗)
マリインスキーに行けなかったけど、ogawamaさんのブログで充分堪能させて頂きました。来年もルグリ、パリオペ、ロイヤルと濃い公演が期待できそうですよね!次回同じ公演に行く際はもう少し会場に早く着いて、開演前にお話できればと思っています(笑)
明日のウィーンフィルのバレエ部分も楽しみですね!
投稿者: noel | 2009年12月31日 21:22
日時: 2009年12月31日 21:22
>菊花さん
Best12拝見しました。
仁左衛門さんとグルーポ・ヂ・フーアとヘンリー六世がかぶってるわけですね。
ダンスが入るのが意外だけど、ベルトラオの振付け、面白かったですよね!
それにしてもコンテンポラリー・ダンスは不発が多いので、今年は芝居に「軸足をうつして」いこうかと。
菊花さんのサイトはRSS発信してないのでいつも更新チェックしそびれているのですが(笑)、これからも参考にさせてくださいね。
投稿者: ogawama | 2010年1月 1日 19:55
日時: 2010年1月 1日 19:55
>noelさん
お正月休みは手持ちの映像三昧です。
TV見ないし録画もできないのでライブ中継とかは見れないのですが、YouTubeとかで結構見れますし。
バレエって、美しくて楽しいですよね〜♪
今年もnoelさんとはニアミスが多そう。
Twitterもしっかりチェックして、早々にご挨拶したいと思います!
投稿者: ogawama | 2010年1月 1日 19:58
日時: 2010年1月 1日 19:58
ogawamaさん、こんばんは。
そして、あけましておめでとうございますー。
ご紹介いただきありがとうございます♪
いやしかし、一緒に並べていただくのは申し訳ないようなブログさんばかりなので恐縮ですが(汗)、ogawamaさんにいつも読んでいると言っていただけると、とても嬉しいです。私もいつも拝見してるんですよ~♪(と、アピールしちゃいました)。
今年も素敵な舞台にたくさん出会いたいですね。何か面白いコンテがあるといいなぁと思っております。
投稿者: uno | 2010年1月 2日 01:51
日時: 2010年1月 2日 01:51
>unoさん
コメントいただけて光栄です!
unoさんのブログからはバレエが好きで好きで仕方ない!て雰囲気が伝わってきて、チケットをどう取るか迷ったりキャストを予想して一喜一憂したり、ファン魂が素敵だなって思います。
バレエを見たあとみなさんの感想を読むのがもう楽しみで〜。
私が気づかなかったダンサーの動きとかに言及があると、この次はしっかり見なくちゃ!と励みにもなります。
がんばって精進していきますので、これからもよろしくお願いいたします!
コンテは・・・うーん、なかなかむつかしそう。
投稿者: ogawama | 2010年1月 2日 22:24
日時: 2010年1月 2日 22:24