Bunkamuraル・シネマでドキュメンタリー映画「パリ・オペラ座バレエのすべて」を観てきた(12/18マデ)(注:リンク先音が出ます)。10/10に公開が始まったんだけど、3時間弱の長尺ながら人気が高くて連日満席と聞いていて、マリインスキー祭りなんかもあったものだから、すっかり出遅れてしまった。まあDVDが出てから見ても良かったんだけど、来日公演ではクラシックばかり上演されることが多いから、パリ・オペラ座の「今」(正確には撮影当時だけど)を知りたいなら映画館に行くべし、という感じで。
解説がほとんどないのでわかりにくいという噂だったけど、逆にそれが余計な先入観を与えず、自分の眼でダンサーの仕事ぶりを見られてとても良かったと思う。パリ・オペラ座バレエはクラシックとコンテンポラリーの二本立てでプログラムを組んでいるけど、コンテの比重が大きいのがよくわかった。2007〜2008年に上演された演目の練習風景が全編に散りばめられていたが、クラシックはラコット版「パキータ」とヌレエフ版「くるみ割り人形」のみ、あとはウェイン・マクレガーの「ジェニスJENUS」、サシャ・ヴァルツの「ロミオとジュリエット」、プレルジョカージュの「メディアの夢」、マッツ・エックの「ベルナルダの家」、ピナ・バウシュの「オルフェオとエウリディーチェ」だった。ダンサーの練習風景がはじまってすぐにマチュー・ガニオとマチアス・エイマンが手をつないで踊っているシーンが出てきて「美味しい〜」と思ったけど、マチューはその後ずっと出ず(ラストに再登場)。んーでもパリ・オペのダンサーってコリフェくらいでも素晴らしいので、全編見応えあり。個人的にはルテステュの端麗さとジロのコンテンポラリーの踊り手としての素晴らしさ、エイマンのシャープさと華が印象に残った。演目としては、断然「ジェニス」。ルテステュもジロもマチューもエイマンも出ているという、豪華版。ストーリーがないところが、いいな。アブストラクト・バレエが好きなのだ。
芸監のルフェーブルをやや美化している気がしたけど、ダンサー以外のパリ・オペラ座関係者もしっかり捉えていて、佳いドキュメンタリーだったと思う。監督はフレデリック・ワイズマン。脚を痛めつつ泣きながら踊るダンサーとか出てくるわけでもなく、淡々とポジティブに進行して行くカンパニーの日常を描いていて、ウェットな話が苦手な私には見易かった。何と言っても美しいダンサー達の姿を堪能できて、眼福。この本を読んだばかりだったので、エトワールなどだいたい把握できてたから、解説ナシも苦にならず。DVD出たら買いたい。

コメント (2)
楽しまれたようですね~。日本ではなかなか見れないコンテ作品が盛り沢山で見応えありましたよね。ますます見たいという渇望感も出てきて困りますが(笑)
私もDVDは買うと思います~。
投稿者: noel | 2009年12月17日 20:05
日時: 2009年12月17日 20:05
>noelさん
貴重な映像ですよね。
「アニエスやオレリーはスーパーカーよ」なんてことばに、萌えました。
ラコット氏のリハーサル中の丁々発止も面白かった!
こういう映像、定期的に残してほしいです。
私は元々コンテ指向が強いので、涎が出ます〜
投稿者: ogawama | 2009年12月17日 21:02
日時: 2009年12月17日 21:02