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マリインスキー・バレエ2009「白鳥の湖」11/22

神奈川県民ホールでマリインスキー・バレエ公演「白鳥の湖」を観てきた。11/21に名古屋で初日を迎えて、次の日の横浜。バレエファン歴3年目の私としては初の生・マリインスキーです。一部のプリンシパルはガラで見ているけど、いよいよロシアの名門に接近遭遇。仕事優先にて思うようにチケットは取れなかったものの、冬のお祭りのはじまり。

≪出 演≫
 オデット/オディール : アリーナ・ソーモワ
 ジークフリート王子 : ウラジーミル・シクリャローフ
 王妃 (王子の母) : エレーナ・バジェーノワ
 王子の家庭教師 : ソスラン・クラーエフ
 道化 : グリゴーリー・ポポフ
 悪魔ロットバルト : コンスタンチン・ズヴェレフ
 王子の友人たち : ヤナ・セーリナ/ヴァレーリヤ・マルトゥイニュク/アレクセイ・チモフェーエフ
 小さな白鳥 : エリザヴェータ・チェプラソワ/ヤナ・セーリナ/ヴァレーリヤ・マルトゥイニュク/エレーナ・ユシコーフスカヤ
 大きな白鳥 : ダリア・ヴァスネツォーワ/ユリアナ・チェレシケーヴィチ/アナスタシア・ペトゥシコーワ/リリヤ・リシューク
 2羽の白鳥 :ダリア・ヴァスネツォーワ/オクサーナ・スコーリク
 スペインの踊り : アナスタシア・ペトゥシコーワ/ヴァレーリヤ・イワーノワ/イスロム・バイムラードフ/カレン・ヨアンニシアン
 ナポリの踊り :ヤナ・セーリナ/マクシム・フレプトフ
 ハンガリーの踊り :ポリーナ・ラッサーディナ/ボリス・ジュリーロフ
マズルカ :アリサ・ソコロワ/オリガ・ベリク/ナターリア・ドゥゼヴリスカヤ/スヴェトラーナ・シプラトワ/ドミートリー・プィハチョーフ/アレクサンドル・クリーモフ/ニコライ・ナウーモフ/セルゲイ・サリコフ

いや〜、美しかった〜。「白鳥」はすでに数え切れないほど見ているけど、こんなに舞台の端々までびしっと整っているのははじめて。セットも衣装もシックで素敵だし、役名のないダンサーまですごく堂々としている。1幕の村の踊りのあたりはまだエンジンかかってないかな時差ボケかなーと思ったけど、白鳥の群舞がとにかく見事だった。日本のバレエ団のようにしずしずとたおやかに合わせるんじゃなくて、プライドの高そうな女の子たちがひとりひとりプロ意識を見せてる感じ。中央にプリンシパルがいても気にしないで自分のパートに集中していて、みんなスタイルが良いからオデットも白鳥の中では埋没して見えた。

あまり評判の良くないプリンシパルのソーモワ、海外のどこかの評で「サーカスのポニー」なんて言われているのを見たことがある。私は面食いなので彼女のような綺麗な子には点数が甘くなるのだが、1幕では魅力を感じなかったな。以前ガラでレニ国のクテポワのオデットを見てうんざりしたことがある。「白鳥」は選ばれたダンサーしか踊ってはいけない演目なのだなと、この時よくわかった。ソーモワは18歳で「白鳥」に抜擢された逸材と言うけど、彼女の表現力はまだ途上だなあと思った。動きを抑えてエレガントに舞おうとしていたけど表情は硬いし、誤解を恐れず言えば「醜いアヒルの子」。体がやわらかくて軽いのでポーズはぴたっと決まるんだけど、音楽を感じなかった。ただ、王子の元から去る時の腕の羽ばたき、舞台の袖に引っ込む瞬間妖しくうごめいて、おおっと思った。

マリインスキーの白鳥は全3幕、最後はハッピーエンドだ。2幕のソーモワは別人のように生き生きして魅力的だった。「白鳥」の枷が外れて自由になった感じ。元々可愛いから、微笑みは最強。テクニックはしっかりしているので、安心感がある。グランフェッテは、公演ブログではトリプルを練習してるとあったけど(うろ覚え)実際はシングル+ダブルだった。回転の最中の姿勢があんまり綺麗じゃなかったけど、テンポ良く決まって会場は大喝采。私も、総合的にはとても受けた。彼女はまだ20代前半だから、これからもっとうまく、力強く踊れるようになると思う。感情移入して3幕に突入したせいかソーモワが乗ってきたのか、再度のオデットはとても美しかった。もちろん白鳥たちも。独特のフォーメーションの変化を十分堪能した。

王子のシクリャローフは童顔美少年で、王子ちゃまって感じ。でも顔が小さくて下半身がしっかりしてて、踊りはなかなか。サラファーノフよりバランスは取れているかも。道化のポポフはよく跳んでいたけど、体が流れる感じで見ていて気持ちは良くなかった。ロットバルトのズヴェレフ、メイクが濃過ぎて演技が負けそう。王子の友人たちはそういう振付けなんだけど踊りが小さくて、ダンサーに魅力を感じなかった。小さな白鳥が難しそうな顔をして、機械仕掛けのようにきっちり合わせて踊っていたのが印象的。各国の踊りはどれも見応えがあった。どうしてもスペインが良く見えてしまうけど。王子のお妃候補達が美女揃いで、このキャストは顔で決めるのかなと思ったほど。

中盤から「ブラヴォー」が飛び出す客席のノリで、かなり盛り上がった舞台だった。芸術性の高いマリインスキー・バレエの舞台に、私も大満足。東京公演のチケットは4枚取っているがもっと見たくなって、今買い増し検討中。やっぱりバレエっていい!

コメント (6)

ebiji:

こんにちは~
またまた公演がすれ違いでしたがお陰というべきか観れなかったキャストのレポをお聞きできて嬉しいです。
やっぱりマリインスキーを生で観るとミーハー魂が騒いでしまいます♪
お妃候補は外せないですよね~(笑)私だったらクセーニャをお妃に選びますね!
シクリャーロフを「王子ちゃま」と呼んでしまうogawamaさんのセンスにも
私から「ブラヴォー」をお贈りします!←次本人の舞台観て笑ったらどうしよう・・・

神奈川遠征、お疲れさまでした。
マリインスキー全パスで、お前らホントにバレエファンか?? と言われてます(笑)
個人的にはボリショイの方が好きなんですよ。あ、パスは単に金欠ですけれど・・・
ソーモワは悪くなかったようですね。
彼女はまだ若いですから、これからのダンサーなんでしょうね。
公演初日を任されるのですから、いずれは団を背負って立つことを期待されているのでしょう。
東京4公演+α ということでマリインスキーの公演は、躍進著しいこちらのブログで楽しませて
いただくことにしましょう。

ogawama:

>ebijiさん
ようこそ〜
コンダウーロワ良かったみたいですね、こちらこそレポありがとうございます。
ホント、全公演見たいですよね。
チケット捜索しているのですが手頃なものはみな逝ってしまっており、定価で買うのはきついな〜と頭を痛めております。
お互いレポを上げあって、見た「つもり」になりましょう。
ま、東京公演は多くのバレエブロガーさんが記事を書いてくださるでしょうけど。

ogawama:

>Fさん
潔いご選択、惚れ惚れします〜
コジョカルさんの記事には唸りました、後ほどあらためてお邪魔します。
「躍進」て私のことでしょーか??
Fさんお世辞はおっしゃらないから、素直に喜んでおきます。
今回ロパさまはガラでしか見られません。
残念ですが、完成されたダンサーより伸びしろのあるダンサーの全幕を見られたことを、良しとしたいと思います。
そのうちFさんのように青田買い(?)も!

おお~~いつも素晴らしい感想だけど、今回は特に私も観てきたような気持ちになりましたっ^^
>「白鳥」は選ばれたダンサーしか踊ってはいけない演目
まったくもって同感です!!たくさん作品を観てるわけじゃないのであれですが。。やっぱり「白鳥」はごまかしがきかないし、情感とかちょっとしたニュアンス出すのもすごく難しいと思う。
(なにしろ、人間じゃなくて白鳥だし・・)
でも私もこれからもっと色んなダンサーの「白鳥」を観てみたいと思います!(ogawamaさんおすすめは、ザハーロワでしたっけ?!)
で、東京4公演+α すごいわ~~。(直前になると、すごく買い増ししたくなるものなんですねー。私もまだ観てないのに名残惜しくて、つい“お○ぴ”覗いたりしてます^^;)
ガラのレポも楽しみにしておりますね♪

ogawama:

>みいこさん
テクニック的なことはわからなくて、雰囲気に流されてます〜
みいこさんのように踊れるひとだったら、もっと的確に批評できるのでしょうね。
ソーモワのこと悪く言ってしまったけど、嫌いじゃないんです。
次の機会にも、彼女の日のチケットを取ると思います。
「白鳥」はザハロワ様が神だと思うけど、毎年来てくれるレニングラード国立バレエのシェスタコワも大好きです。
成熟した女性の優しさを感じるんですよね。
友人は「レニ国ってどさ回りのイメージ」とか言うんですが、お正月のチケット取ってます♪

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