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染野夫妻陶芸コレクション ―リーチ・濱田・豊藏・壽雪―

東京国立近代美術館工芸館で「染野夫妻陶芸コレクション ―リーチ・濱田・豊藏・壽雪―」を観た(11/3で終了)。行ったのは会期末の11/1の日曜日で、たまたま無料観覧日だった。もう10日近く経っているし、焼きもののことは全然わかってないのになぜエントリを上げたかと言うと・・・

 イギリスの近代陶芸の幕開けに寄与したバーナード・リーチをはじめ、濱田庄司、荒川豊藏、三輪壽雪、三輪休和、塚本快示、岡部嶺男、藤本能道など、染野ご夫妻が収集された陶芸作品には、日本の陶芸の発展をみるうえで非常に重要な作家たちの基準的な作例や代表的作品が数多く含まれています。
 本展では、平成20年度に当館がご遺族から寄贈を受けた43点に、山口県立萩美術館・浦上記念館に寄贈された作品を加えて、これら秀逸な陶芸家の作品を中心に、200点余りを展示します。

20091110 ←本展ポスターに掲載されている作品

【左:山口県立萩美術館・浦上記念館蔵】
 ↑三輪壽雪《鬼萩花冠高台茶碗 銘 命の開花》2003年
 ↓荒川豊藏《黄瀬戸竹花入》1976年
【右:東京国立近代美術館蔵】
 ↑バーナード・リーチ《鉄釉抜絵巡礼図皿》1969-72年頃 
 ↓濱田庄司《柿釉赤絵角皿》1970年

東博の「対決!」以来、わからないなりに焼きものに興味はある。現代アートでも割と立体モノが好きなのだ、日本の古来の工芸品もあれこれ素晴らしいと思っている。先日陶器について知りたいと思いこの本を読んで、
魯山人陶説 (中公文庫)
平野 雅章
4122019060

「桃山時代以降の焼きものには芸術的価値がない」(意訳)というようなことが書いてあったのでひとまず古陶を知ろうと、友人に本を借りたりして志野やら瀬戸黒やらの名前を頭に入れていたのだが。本コレクションは近現代陶芸作品が中心。ポスターの人、リーチ以外知らないのよね・・・。なので200点余りの陶芸はめまぐるしく私の眼前を過ぎて行ったのだが、特に印象に残ったのは荒川豊蔵。三輪壽雪44点に次いで41点と多数展示されていて、しかも作風が多彩。志野に瀬戸黒に唐津に染付に鼠志野に信楽に色絵皿に赤絵に備前(作品リスト棒読み)。憶えたての名前が羅列。なんといってもその旺盛な創作意欲に圧倒された。この人は《黄瀬戸竹花入》のような作品が代表作なのだと聞いたが、馴染みやすいのはお茶碗かな。志野がたくさん。本で見た桃山時代の志野よりちょっぴり堅そうだなあと思った。三輪壽雪は萩萩萩。萩焼きの三輪窯を継いだ人なのですね。ふたりとも人間国宝。あと、うわ綺麗!と思ったのは塚本快示(多分)の白磁、青白磁。拡大して見た時の磁肌が夢のように美しく。ただ、焼きものは土を楽しむものだなあと思うので、素朴さの残る手触りのやわらかそうなものがいいと思う。

今読み始めたのがこの本。
名匠と名品の陶芸史/黒田草臣 (講談社選書メチエ)
4062583631

ここに荒川豊蔵やら濱田庄司やら三輪休輪やら石黒宗麿やらがどっと出てくるので、ああ、近美で実物を観たのだなあと思い起こして、エントリを書いてみた次第。見識がなくて恥ずかしいけど。O型はまず頭で理解しようとする。

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