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第9回 ゴールデン・バレエ・コースター ガラ 7/26

ゆうぽうとホールでNBAバレエ団主催の「第9回 ゴールデン・バレエ・コースター ガラ」を観てきた。私のように怠惰で、日頃DVDやYouTubeやTVによる映像鑑賞や各バレエカンパニーのwebサイトチェックをやっていないバレエファンにとって、こういうガラは大変勉強になる。出演者や演目の予習もしないで出向くので、開演前30分に必死でプログラムに目を通すはめになるが、この一夜漬け感も悪くはない。心に焼き付いたダンサーや演目はあとで調べて、追っかけを始める。今日の収穫はすごかった。NBAバレエ団に感謝。

・ライジング・スターズ(音楽:シャルル・フランソワ・グノー 振付:安達哲治)
 すみませんここは記憶が切れ切れです。遅いランチをおなかいっぱい食べた上生ビールも頂いていたので、目を閉じている時間の方が長かった。

・フーガ(音楽:J.S.バッハ 振付:ダビット・ボンバーナ)
ヤニーナ・パリエンコ アレクセイ・コリャーギン
 ボリショイのふたりということで期待していたが、まだ目が覚めず。ストイックなコスチュームと若々しいダンスは好感が持てた。

・サタネラ(音楽:チェザレ・プーニ 振付:マリウス・プティパ)
エフゲーニャ・オブラスツォーワ 秋元康臣
 オブラスツォーワが可愛かった。さすがマリインスキー。ファーストソリストですよね。そして秋元さんの安定した演技に感心。この方は外国人ダンサーに混じっても見劣りしないテクニックを持っていると思う。大人しそうな顔立ちをされているけど、下手な来日ダンサーより跳躍が大きい。

・眠れる森の美女(音楽:チャイコフスキー 振付:プティパ)
オクサナ・クチェルク ロマン・ミハレフ
 ボルドーオペラ座バレエのエトワールとソリスト。ミハレフが親爺っぽくて、笑ってしまいました(スミマセン)。クチェルクはテクニックはあるけどやや音楽に乗り遅れる感じもあって、やっぱり難しい演目なのかなと思った。私の少ないバレエ体験の中でベストの「眠り」は去年観たシュツットガルト。オーロラ姫のアマトリアンはその日不調だったのだが、それでも演技は素晴らしくて、ogawama基準となっております。
 
・ブルジョアジー(音楽:ジャック・ブレル 振付:B.V.コーウェンベルク)
ジョシュア・オファルト
 パリ・オペラ座のスジェの彼。顔が小さくて美声年。ネクタイにスラックスというコスチュームで、シニカルで演劇的なダンスをソロで演じた。べろを出したり思い切り顔をしかめたり、結構やりたい放題。わざとよろめいたりするので、途中床に手を着いたのがミスなのか演技なのかわからなかった。でも魅力的な人。

・スターズ&ストライプス(音楽:ジャン・フィリップ・ソーサ 振付:バランシン)
シャロン・ウェナー 久保紘一
 コロラドバレエ団のプリンシパルのふたり。この演目初見だと思うが、好きじゃない。両名動きはしっかりしていて実力はあるが、小柄なせいか振付けのせいかおもちゃの人形のように見えた。

ここで休憩。コーヒーを投入。

・アザーダンス(音楽:ショパン 振付:ジェームス・ロビンス ピアノ伴奏:ユーリー・コジェワートフ)
アシュレイ・ボーダー サイモン・ボール
 美しくて大人な舞台だった。ボーダーはNYCBの、ボールはヒューストンバレエのプリンシパル。古典と違って技巧で見せる振付けではなくて、イメージをそのまま観客に送りつけてくるような、筋書きのないドラマと言うかダンス言語の羅列。ボーダーはABTのジリアン・マーフィーやパロマ・ヘレーラみたく割と体に厚みのあるダンサーで、美形ではないけど現代的な女性美を感じさせる。生ピアノが素敵。ソロの時ボーダーがピアニストに投げかけた笑顔が艶っぽくて、ライブ感がいいなあと思った。ボールは結構イケてて表情も生き生きとしてて、お似合いのふたりだった。ジャンプとかピルエットとか「見せ場」はないんだけど、ひたすら音楽的で、ふたりの仕草のひとつひとつにあふれる感情を見た。

・村のドンファン(音楽:レオニード・コーガン 振付:レオニード・ヤコブソン)
ヤニーナ・パリエンコ アレクセイ・コリャーギン
 民族色の濃いポワントなしのバレエ。ふたりともえらくお茶目だった。衣装がめちゃくちゃキュート。ボリショイ劇場ではこういう演目も頻繁に見られるのだろうか。
 

・ジゼル(音楽:アドルフ=シャルル・アダン 振付:ジャン・コラーリ)
ミュリエル・ズスペルギー カール・パケット
 なんとパリ・オペラ座のプルミエダンスーズ&ダンスール登場。期待大だったが。ジゼルってダンサーの好き嫌いがもろ舞台の印象を左右するような気がする。ズスペルギーは固い感じがして好きになれなかった。パケット素敵。

・白鳥の湖より 黒鳥(音楽:チャイコフスキー 振付:プティパ)
クリスティナ・タランティエワ アレクセイ・タランティエフ
 モルドバ国立バレエ団 プリンシパルのこのふたり、兄妹かと思ったら夫婦だった。クリスティナは今夜の女王様。すごかった・・・。またスーパーテクニックの持ち主を知ってしまった。メイク映えのする美形だし、回転もバランスも完璧。レヴェランスまで(ちょっと長かったけど)完璧。それにトゥの音が全然しないのが驚異的。どれだけ強いバネを内蔵しているんだか。こんな魅惑的なオディールに抗える男子がいるはずがない。モルドバのみなさんが羨ましくなってしまった。政治的には色々あると思うけど。

・ドン・キホーテ(音楽:ミンクス 振付:プティパ)
アディアリス・アルメイダ ジョセフ・ガッティ
 興味津々のコレーラバレエ団の、プリンシパルとソリスト。プログラムの写真を見て、いかにも踊れそうなふたりに大きな期待は寄せていたのですが。期待値を軽々と振り切りました、ジョセフ・ガッティJoseph Michael Gatti。舞台に登場した瞬間、「あっ」と思った。姿勢がいい、背骨に凛とした鉄骨が入っているような、まっすぐさ。案の定、回転が早いし軸足がほとんどズレない。ジャンプも高い。でもテクニックに突っ走ることはなくて、ちゃんと音楽に乗ってるしキトリを忠実にサポートする。もう彼は立ち姿だけでも理想的で、双眼鏡が離せなかった。舞台全体の空気の動きも楽しみたかったんだけど。最近バレエからすっかり離れてしまったらしいラスタ・トーマス君以来の、マイラヴ・ダンサー誕生。アルメイダも素晴らしかったのだけど、クリスティナ・タランティエワを見たばかりだったから驚きはなかった。でも彼女も軸が相当しっかりしているし、ハイテクの持ち主。コレーラバレエって、一体どれだけの人材がいるのか。

・デフィレ・ドゥ・ラ・ダンス(音楽:モーツァルト 振付:安達哲治)
NBAバレエ団 海外ゲストダンサー
 これは実質フィナーレ。華やかなNBA女性ダンサーのコール・ドに、まず海外ゲストの男性ダンサーが加わってくる。予想通りジョシュア・オファルト君のタイツ姿は大変ノーブル。美しい笑みでNBAの女子を優しくサポートしてて、王子オーラが出ていた。まだ汗のひかないジョセフ・ガッティは(着替えるの大変だったろう)、隣のカール・パケット?を真似するようにチラチラ見ながら踊っていて、おかしかった。彼のもみあげってちょっと可愛い。薄ピンクのチュチュに着替えられた女性ゲストダンサーのみなさんは、一様に美しかった。

盛り上がったので一気に感想を書いた。これで次はいよいよバレエフェスの「ドン・キ」だ。

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