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島袋道浩 「美術の星の人へ」

ワタリウム美術館で開催中の島袋道浩 「美術の星の人へ」展へ行った(3/15マデ)。島袋(シマブク)さんの作品は始めてじゃないと思うけど、コンセプトを理解しないまま通り過ぎていたから、特に印象はなく。自分がどんな展覧会を見ることになるのか全然わかっていないまま、「取りあえず〜」という感じで訪ねた。それが、行ってみたら。すごい衝撃を受けて魂が揺さぶられた、とかいうのはなかったけど、なんだか妙に和んで、いい気分になれた。このアーティストとは相性がいいのかもしれないと思った。

ワタリウム美術館の2Fかのエレベーターを下りてまず目に入るのが、水槽の中でゆらゆら揺れる野菜たち。じゃがいもとかトマトとか、結構ずっしりしてるけど水中で沈むほどの重量はないから、中間くらいで止まっている。私は野菜好きだから、野菜を見ると反射的に機嫌がよくなる。水の中で腐らないんだろうかと懸念しつつ、彼らは艶々してとても美味しそうだった。いいなー、浮く野菜。実はここでこの展覧会の評価は決まっていたのかもしれない。

野菜の向こうではドイツ人?の学生がモニタの中で日本の演歌みたいのを歌っている。意味はわからないまま、歌っているのだそうだ。よく見るとガム噛んでいたりして、なんでこんなことさせられるの?と言わんばかりの苦笑混じり。《わけのわからないものをどうやってひきうけるか?》というタイトル。展示室の奥にゴルフの練習場が設えられていた。ご丁寧にレッスンを受ける島袋さんのビデオ付き。「美術館に来てゴルフやるとは思わないでしょ?」と作られた《やるつもりのなかったことをやってみる》。ちゃんと男性と女性用のクラブが置いてあって、初心者の方は○番を使ってくださいなんて貼り紙がしてある。こういう、コンセプトを強引に貫く姿勢はアーティストには必要。昔好きな人がゴルフをやるからとスクールに通ったことを思い出し、うふふと笑ってしまう。

島袋さんは世界中を旅して歩く人のよう。韓国で太刀魚を共通言語として使ったり、イタリアのタコ漁師にタコ壷で挑戦したり、イギリスでfish&chipsのビデオを作ったり。このビデオは海底に落とされたじゃがいもと魚がたわむれる様を映したぼんやりした(水中だから)映像で、BGMがいい感じで、見ながら気持ち良くなってうつらうつらしてしまった。ちなみに私はフィッシュ&チップスも好きだ。

なんだかアートの説明になっていないが、リラックスしたい人には勧めます。下の写真は外階段から見える、《象のいる星》。

20090225


コメント (2)

この展覧会は私的には大ヒットでした...(^^)
# 十五年ぶりにゴルフクラブを握りしめていました...(^^;

ogawama:

>lysanderさん
とても気分のよい展覧会で、「こういうのもアートなんだなー」と後からしみじみ感じ入りました。
ダンボールの呟きも良かったですね。
ギャラリーなんかで現代アートの作家さんのお話を聞くと、皆さん実にしっかりとコンセプトを立てていらっしゃるなあというのが最近の実感。
島袋さんからは何かを伝えようとする強い思いが伝わってきて、それに応えたいなと思いました。
ゴルフはしなかったですけど。

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