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森山開次作品集 2/11

新国立劇場小劇場で森山開次作品集を観た。・・・・・実は今夜はハンブルク・バレエの「人魚姫」を観てきたところで、頭がノイマイヤーにやられているのだけど、先に森山さんのことを書いておきたい。こういうタイミングで、距離を置いて書いた方がいいと思うのだ。なぜなら、すぐに記事にしなかったのは書きようがなかったと言うか、正直に言うとあまり感動しなかったせいもある。うわー、言っちゃった。森山さんは不世出のダンサーのひとりだと思うけど、彼の舞踊言語というか振付けが、私には読解困難。いやダンスは読むものじゃないよ感じるものだよ?う〜ん。

第一部「OKINA」 初演:2004年9月「DANCE EXHIBITION2004」 出演:森山開次、津村禮次郎 音楽:種子田郷

まずいです、途中からうとうとしてしまいました。今回の公演では森山さんと一体になりたいと思って気合いを入れて見つめていたのだけど、冒頭の彼の超スローな動きに幻惑されて、催眠術にかかったようにまぶたが・・・。森山さんだけじゃなくて津村さんまで上半身裸で、しかもそれが美しいのには驚いたんだけど。種子田さんの音楽が心地よ過ぎたのかも。

第二部「弱法師 花想観」 初演:2003年9月「舞姫と牧神たちの午後」 出演:森山開次、加賀谷香、津村禮次郎 音楽:笠松泰洋 フルート生演奏:木ノ脇道元

これは感動しました。名作。森山さん、ソロより他のダンサーと絡んだ方がわかりやすいかも。ただし、彼の個性や身体能力の高さが際立ってしまってバランスは取りにくいかな。例えばインバル・ピントの「ヒュドラ」では、森山さんのパートだけ別個のダンスに見えたもんなあ。森山さんは相変わらず足音がたたなくて、彼が妖精と言われても納得できそうな舞いっぷり。目線とか加賀谷さんとの距離感とか、絶妙。フルートもいいけど、津村さんの唄がいい。後から気づいたのだけど、この演目は弱法師・梅の香の精・父とダンサーの役割がはっきりしていたから、ストーリーが見えて感情移入できたのかもしれない。抽象画より具象画が好きな私なので。また見たい。名作です。

第三部新作「狂ひそうろふ(くるいそうろう)」 出演:森山開次 音楽・パーカッション:YAS-KAZ 声の出演:津村禮次郎

セネガル人ドラマーが4人も出てきたりしてビートたっぷりのパッショネイト・ダンスなんだけど、ノると言うよりただただ森山さんの無尽蔵のパワーにひれ伏し黙って見守る、そんな感じ。ドラマーが最初は壇上を叩いてパーカッション替わりにしたり、森山さんが途中で何度か衣装の一部を脱ぎ捨てたり、演出に工夫があった。森山さんの上半身て見事な逆三角形で適度に厚みがあって筋肉が細かくて、素晴らしい。なので脱げば脱ぐほど見ている方はうれしい。飛び散る汗がオーラに見えた。しかし振付けに単調さも感じたのは、事実。

寝たり誉めたり落としたり、はっきりしない感想で申し訳ありません。まだダンス初心者なので、細かいところが見えていないのだと思う。何日か考えていたのだけど、私の場合森山さんの舞台をダンスだと思わない方が集中できるかもしれない。音に乗って踊る、何かを語るというバレエにありがちな「常識」を、森山さんに押し付けているように思うので。

20090215


コメント (2)

ebiji:

森山さんのレポ楽しく拝見しました~♪
感動しなかったっていう冷静なレポも貴重でございました!
(ともさかりえは感動したみたいです~)

森山さんの場合良くも悪く(?)もあの「体」自体の存在感が凄いですよね~。(チラシでさえ伝わってくる~)

「常識を押し付ける」う~ん、自分がついやってしまい勝ちで耳が痛いです(笑)

ogawama:

>ebijiさん
能楽師と組むという森山さんのセンスは、素晴らしいです。
彼の身体能力がなきゃ、あの幽玄の世界は踊れないんじゃないかと思いました。
津村氏はなんだか楽しそうでしたよ〜。
・・・ただ、私はたまーに能を見ると即睡魔に負ける不調法者にて・・・
今ノイマイヤーのDVDを見てるのですが、彼も能の魅力に心酔していたのですね。

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