東京都庭園美術館で「ポワレとフォルチュニィ」展を見てきた(3/31マデ)。この展覧会がイイというのは一村雨さん情報により知った。私の中での最近の展覧会ヒットは「アーツ&クラフツ」で、ちょい昔のデザインは素晴らしいぞ〜というのが頭に刷り込まれていたから多いに期待して行ったのだが、期待以上に感銘を受けた。20世紀初頭のモード、エレガントでとろけちゃう。しかも「場」が朝香宮邸です。
ポワレ&フォルチュニィは、何世紀もの間女性の体を締め付けてきたコルセットを使わないドレスを発表して、革新を起こした。最初の展示室に飾られていたポワレのハイウェストのドレスの、可憐なこと。妊娠した妻のためにデザインしたそうだが、着ているのがマネキンでも匂うような女性らしさを感じる。ポワレは直線的なシルエットが特徴なのだそうだが、服の下に見え隠れする柔らかな女性の体のラインをは、コルセットで強調された人工的なシルエットに較べてとても新鮮だったのだろう。フォルチュニィはしわ加工した絹の超シンプルなドレス、「デルフォス」ドレスが有名。イッセイミヤケのプリーツプリーズみたいだけど、より体に纏わりつくような繊細さが美しい。発表された当時はあまりに斬新過ぎて、部屋着として着られていたそう。ハンガーにかけておくと形が崩れてしまうと、箱に丸めて保管していたそうだ。脇はトンボ玉で留められていて、細部もキュート。こんなドレスを着るためならいくらでも自分を磨く努力をしちゃうなあと、ため息。
今回、朝香宮邸は窓にカーテンをかけて照明を落として、邸内で「夜会」が開かれているという趣向だった。ほっそりとしたマネキン達がイブニング・ドレスやらガーデン・パーティ・ドレスやらオペラ・コート(黒のベルベットのやつに、やられた!)やら着て、あちこちに立っている。小さく聴こえるR.シュトラウス「ばらの騎士」のインストゥルメンタル。ドレスと内装の美しさが化学反応を起こして、えも言われぬロマンティックな空間を創り出していた。去年の舟越展といい、庭園美には魔力がある。
今回のドレスコード割引はポケットチーフですね。私はMOTの会員証で200円引きで入ったけど。
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| フォルチュニィ「デルフォス」ドレス 20090223 |
自然の染料を好んだというフォルチュニィのテキスタイルには、普遍的な美しさを感じた。

コメント (6)
こんにちは。
>庭園美には魔力がある。
まさにその通りですね!
ここでしか開催できない展覧会。
場所の力は計り知れないものあります。
投稿者: Tak | 2009年2月24日 16:58
日時: 2009年2月24日 16:58
>Takさん
舟越展はまぐれと思っていたのですが(そんな失礼な〜)、この展覧会で朝香宮邸の素晴らしさを再確認しました。
ドレスを引き立てるだけでなく、ドレスによって調度品が引き立っている感じがあって、いつもより丹念にインテリアを眺めて楽しみました。
危うく目黒は行くところですが、行きませんよ。
Takさんのお陰!
投稿者: ogawama | 2009年2月24日 21:22
日時: 2009年2月24日 21:22
ogawamaさんがこのデルフォスドレスをお召しになったら、
きっとお似合いだろうなと思いながら、展覧会場を回っていました~
私はぐるっとパスで無料で入りました。
投稿者: 一村雨 | 2009年2月24日 21:49
日時: 2009年2月24日 21:49
こんばんは
この展覧会はもぉホント、素敵でしたね~
わたしは普段から1920年代ラブなんですが、ときめきましたよ。
あのプリーツドレスを入れる箱がやっぱり面白かったです。
>直線的なシルエット
日本でなら能衣装がありますね。
着物から発想を得た上着が楽しかったです。
袖の処理とか色々面白かったですね。
投稿者: 遊行七恵 | 2009年2月24日 21:52
日時: 2009年2月24日 21:52
>一村雨さん
ドレスアップしたら、一村雨さんのようなダンディな男性にエスコートされたいものです〜。
ぐるっとパスいいですね。
私は美術館数館の会員証を持っているので買っていないのですが、結局あちこち行くので、切り替えようかと思います。
投稿者: ogawama | 2009年2月24日 23:01
日時: 2009年2月24日 23:01
>遊行七恵さん
これを見てため息つかない女性はいないと思います。
私は元々プリーツプリーズ好きなので、デルフォイドレスはツボでした。
しかも手作り特有のあのやわらかさ・・・。
ポワレの着物ジャケット、彼の奥様によく似合ったことでしょう。
投稿者: ogawama | 2009年2月24日 23:07
日時: 2009年2月24日 23:07