江戸東京博物館で開催中のボストン美術館 浮世絵名品展に行った(11/30マデ)。江戸博はいつも異様に混むので休日には行かないように用心していたら、始まって2週間過ぎてしまった。あせる。その日も結構予定が詰まっていて(ライブオペラとかコンサートとか)きびしかったんだけど、偵察のつもりで乗り込んだ。気合いを入れて10時ちょい前に江戸博に到着してみたら、すでにかなりの混雑。こちら9:30スタートなんですねー(チケット見るように)。
私は基本現代アート好きのつもりだが、浮世絵にはまた別の愛着を感じる。浮世絵師ってグラフィックデザイナーみたいなものだ。売れた人は、みんな個性があって巧い。これとか、チラシに使われているけど、めちゃくちゃかっこいいですよね。
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| 歌川国政《市川鰕蔵の暫》 20081024 |
《三代目市川八百蔵》も好き。目がキュートで色気がある。
浮世絵を見る時は割と軽い気持ちで眺める。素直に楽しみながら観る。でも今回は、滅多に見られない貴重な浮世絵史教科書的コレクションなので、やや畏まって順番通り鑑賞した。
1.浮世絵初期の大家たち
墨摺り絵、紅絵、漆絵と、あんまり見慣れない、浮世絵的にレトロな作品たち。奥村政信は東博で結構見るなあ。長生きした巨匠らしい。
2.春信様式の時代
いつもならメインとなるコーナー。春信の数は結構あったけど(19点)、好きでよく見るので逆に既視感があった。《雨中美人》がお気に入り。礒田湖龍斎は顔つきがだんだん春信から離れてきて、着物がやたら渋くて鮮やかなのが印象に残った。
3.錦絵の黄金時代
鳥居清長に一筆斎文調に、歌麿!《音曲恋の操 おこま 才三郎》いいなあ。鳥文斎栄之もかなり粋。そして写楽。綺麗。ここもかなりいいんだけど・・・。
4.幕末のビッグネームたち
キタ。今回一番印象に残ったのはここです。なんと言っても歌川国政が素敵すぎ。国貞はやや下世話な感じだけど、《大当狂言ノ内 梶原源太》は決まっている。着物が精緻。北斎、やっぱりいいものが揃っている。広重はどうしても好きになれない。国芳。うーんキワモノ的化け物絵を見ると、この人もやっぱりなくてはならないと思う。描写が細かくて、これは漫画だ。歌川派の系譜はまだよく理解できてないけど、最近断然興味があるのはこのあたり。
今回、ミュージアムショップでも唸った。当然図録は買ったんだけど、欲しいグッズがざくざく。すごく珍しいこと。取りあえず国政《市川鰕蔵の暫》のチケット用クリアファイルを購入したけど、鳥居清長のも欲しい。他に目を付けているのはメガネ拭き(液晶を拭くの)とトランプ(姪とババ抜きをするの)と拡大鏡(iPhoneでマクロ写真を撮る)。そう言えば展覧会テーマ曲を演奏するイケメンユニット「KOBUDO-古武道-」、少し前にチェリストの古川さんの特集をNHKでやっていたし(夏休み中だったのでたまたま見た)、尺八の藤原さんは軽井沢音楽祭で見た、と言うか聴いた。本当にいい男ばかり。広報上手だ。
今年のはじめに名古屋を巡回していた時から、見たくて仕方がなかった本展。混雑を避けつつ、リピートしたい。ハンマースホイとフェルメールとこれ、暮れまでに何回行けるだろうか。

コメント (10)
わたしも歌川国政の人物の目つきにしびれました。国政は今回の華。ポスターになっていないものも良かったですね。
投稿者: とら | 2008年10月25日 11:55
日時: 2008年10月25日 11:55
>とらさん
はい、国政は現代作家としてもやっていけるんじゃないかという、センスの良さを感じました。
もっと見たいです!!
投稿者: ogawama | 2008年10月25日 13:37
日時: 2008年10月25日 13:37
確かに眼鏡ふきは、レーシックしてなかったら
買ってたかもしれません。
拡大鏡だけ、記憶がありません。
珍しいグッズですが、浮世絵展ならではかも。
投稿者: meme | 2008年10月25日 19:22
日時: 2008年10月25日 19:22
>memeさん
千円以上のグッズは買うのをためらってしまうのですが、今回はキケンです。
拡大鏡と言うか、スライド式のルーペみたいのでした。
ストラップになっていたかなあ。
もし買ったら、お目にかける機会もあるでしょう。
投稿者: ogawama | 2008年10月26日 00:04
日時: 2008年10月26日 00:04
最近、摺りの発色のいい浮世絵ばかり見ているので、
少々、慣れてしまったようです。
ですが、この展覧会の絵も超ウルトラ級に
すばらしい摺りのものばかりなのですね。
私ももう一度行きたいと思っています。
投稿者: 一村雨 | 2008年10月26日 05:39
日時: 2008年10月26日 05:39
こんにちは。
ポスターに使用されている
国政の暫、キュビズム入っていますよね。
近場でこんな良い展覧会を
わんさかやられると困ります。
ふ~
投稿者: Tak | 2008年10月26日 16:53
日時: 2008年10月26日 16:53
>一村雨さん
浮世絵の大挙海外流出は悲しいことだと思っていましたが、こうして綺麗なまま保存してもらって、無事里帰りして来たのと見ると、ありがたいなあと思います。
国政は新たなiconになりそうです。
投稿者: ogawama | 2008年10月26日 21:31
日時: 2008年10月26日 21:31
>Takさん
今日、新日曜美術館のクリムトを見ながら、「バブルの頃はいい絵がたくさん日本に来てたけど、最近の展覧会は目玉が1点くらいしかなくてつまらない!」とハハが嘆いておりました。
私のようなアート新参者にしてみると、この秋の名作ラッシュにはお手上げ状態なんですか・・・。
投稿者: ogawama | 2008年10月26日 21:34
日時: 2008年10月26日 21:34
こんばんは
あの国政の暫ですけど、名古屋展ではあれをモティーフにしたデザートまで出たんですよ。
パティシェ大奮闘!よーく似てました。
ところでボストン美術館のサイト(アメリカ版)、図版が全部出ているので、メチャ嬉しいです。
わたしは特に國貞の女の睫毛と、広重のクマにヤラレましたよ。
投稿者: 遊行七恵 | 2008年10月27日 00:24
日時: 2008年10月27日 00:24
>遊行七恵さん
えー、暫がデザートに?
原美術館みたいですね〜、さすが名古屋ボストン。
国政は、何にうつしても絵になりますね。
本家ボストン美には60枚もあるんですよね。
うへえ、です。
投稿者: ogawama | 2008年10月27日 21:01
日時: 2008年10月27日 21:01