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Livespire UKオペラ@シネマ「カルメン」

UK-Japan 2008のご招待で、「Livespire UKオペラ@シネマ」という企画のプレミア試写会に行ってきた。実に楽しかったです。会場はサントリーホール小ホール、幕間(休憩時間)にはフリードリンクサービスもあって、冷たい白ワインを片手に迫真の舞台の余韻にひたる幸せ・・・。

この冬、オペラの本場・英国を代表する名門オペラハウスの公演を撮影したデジタル映像を、臨場感溢れる大スクリーンでお楽しみいただける『Livespire UKオペラ@シネマ』を全国の映画館で開催いたします。 「Livespire(ライブスパイア)」はオペラやミュージカルなどの良質な「生の舞台芸術」を、最新のデジタル映像で映画館に配給する新しいエンターテイメントのサービスで、ソニー株式会社が本年5月より展開しています。

こんなメールを頂いて迷わず応募したんだけど、当たって良かった〜。UK-Japan 2008のイベント参加はもう3回目になるけど、毎回実にいい目を見ている。WEBサイト運営事務局の皆様、本当にありがとうございます。

さて今回鑑賞したのはビゼー「カルメン」。アントニオ・パッパーノ指揮で、昨年ロイヤル・オペラ・ハウスで上演されたフランス・オペラ。美しいジプシー女カルメンに誘惑された衛兵ドン・ホセは、彼女にそそのかされて隊から脱走し、密輸団に加わる。母親の危篤の知らせを聞いていったん故郷に帰ると、カルメンは闘牛士エスカミーリョを新しい恋人にしてしまう。カルメンをあきらめきれないドン・ホセは彼女を刺し殺す・・・。バレエでもお馴染みの名曲オンパレードの演目だが、今回オペラでじっくりと物語を味わい、実に情熱的なロマンスだったんだなあと知った。ロマンス大好き♪粗筋だけ追うとカルメンの悪女ぶりだけが印象に残るんだけど、本当は違う。カルメンは恋をするだけ。嫉妬深くなって彼女を束縛しようとするドン・ホセのことを鬱陶しいとは思いつつ、彼が元婚約者に連れられて故郷に帰ってしまうまでは、彼女に夢中なエスカミーリョに見向きもしない。エスカミーリョを恋人にすると決めたら、刺されるとわかっていてもドン・ホセを拒絶する。「カルメンは、殺されても嘘はつかない!」というセリフがカッコ良かったなあ。

カルメン役のアンナ・カテリーナ・アントナッチはイタリア出身のメゾ・ソプラノで、ドン・ホセ役のヨーナス・カウフマン(テノール)、エスカミーリョ役のイルデブランド・ダルカンジェロ(バス/バリトン)と共に、高解像度の映像に負けないビジュアルOK歌手。木の実ナナっぽい顔立ち。オペラ歌手なんでちと横幅はあるけど、ウェストはしっかりくびれているし胸の谷間が迫力あるし、はまり役だった。カウフマンはほとばしるような熱情を声に託して、ドン・ホセの破滅的な行動に感情移入を促す。ダルカンジェロは実にイケメン。やっぱり、声の低い男性は得だ。無条件に言うことを聞きたくなる。オペラがなんで素晴らしいか、今回ひとつの答えを得た。歌手の声が感情表現を増幅し、音楽にさらなる高みを与えるのだ。周知のことだとは思うけど、しみじみ実感したので、あえて書く。

“Carmen” Photo by Catherine Ashmore (c)Royal Opera House 2007 Provided by Digiscreen 20081023

以前からMETライブビューイングというメトロポリタン歌劇場のライブオペラがあることは知っていたが、時間が合わずなかなか行けなかった。今回のSONYのはUK版。ロイヤル・オペラ・ハウスの2本(「カルメン」「フィガロの結婚」)とグラインドボーン音楽祭の2本(「ヘンゼルとグレーテル」「ジュリオ・チェーザレ」)が、12月下旬から公開される、えーと年内は新宿バルト9とどこか。グラインドボーンの演目はかなり現代的な演出のよう。料金は3,500円だけど、前売りは3,000円だし4枚綴鑑賞券は1枚2,500円とお得だ。映画に較べると高いけど、何せオペラですから。それに下手な映画より、よっぽど感動する。私は舞台を見るようになってから、編集や特殊効果で見せるという映画の手法に魅力を感じなくなって、映画館に行かなくなってしまった。いや元々は大好きなんだけど、いつでも見られるものは後まわしになってしまうのよね。ライブ万歳。


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