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源氏物語の1000年ーあこがれの王朝ロマンー

横浜美術館絵開催中の「源氏物語の1000年」展に行った(11/3マデ)。Takさん一村雨さんとらさんmemeさんが早々にレビューをupされていて、みなさんのお勧め通り、ちゃんと9/6までの限定展示の国宝《紫式部日記絵巻》と岩佐又兵衛が見られる先週中に訪問した。

横浜美術館に到着して、正面玄関から入ろうとしてちょっとびびる。揃いのコスチュームに身を包んだ若者が親しげに近寄ってくる。何の勧誘だ〜と身構えたら、単に本企画展の作品リストを配布しているのだった。いつもだったら受付のお姉さんにお願いしないともらえないのに。横美の「やる気」を感じた。展示会場に入って、驚く。作品の前に列ができている。平日午前だってのに。広報頑張ったんだな〜と誇らしさを感じたりして。横浜勤務が長いので、私は準市民のつもりなのだ。

で、展示作品。私ははっきり言って紫式部の肖像には興味がない。彼女はあくまで優れた語り手なのであって、ビジュアル化する意味はないのだ。やはり源氏物語と言えば、雅の世界。衣装の重ねの美しさとか風流な調度とか儚くうつろう季節を楽しみたい。光源氏は希代のタラシだけど、若い頃相当苦労して人生の機微がわかっているし、子を生さなかった紫の上を北の方に据え置いたような、誠実さが魅力。ということで、「第二章 源氏絵の系譜」でそのへんは堪能した。「初音」の明石の姫君の部屋を描いた屏風がいかにもって感じで良い。その夜源氏は明石の上の邸で一晩過ごしてしまうのだ。紫の上の心中や...。あ、複数の女性に誠実というのは困りものかも。「若葉上」、あんなふうに御簾の近くに立っている女三宮は慎みがない。身に覚えのある源氏は柏木との不義を赦すけど、彼女の登場で源氏の栄華に陰りが出てきたのだ。困ったお姫様だこと。

岩佐又兵衛の「浮舟」「須磨」は異色だった。やはり物語的には「須磨」だ。嵐の中で心細そうな源氏の姿が繊細にリアルに描かれていて、胸を打つ。須磨は、試練だった。読んでいる方もつらかった...。

この展覧会の私的白眉は江戸コーナー。浮世絵版源氏物語はもはや本家とは別物だけど、楽しければいいじゃない!て感じ。ありました、鈴木春信「八景 石山秋月」。紫式部を描いた作品だから本筋からは外れているけど、春信は何を描いても可愛いので好い。月岡芳年「田舎源氏」は粋な兄さんと姐さんの道行き。奥村政信も好きだなあと思った。

近代篇では上村松園「焔」下図が印象的。東博で完成作を見ているので、あの感動が蘇った。六条御息所のキャラはやっぱり強烈だ。

紫式部日記絵巻 五島本第三段 20080908

コメント (8)

Tak:

こんばんは。

急かせてしまったようですみません。。。

>六条御息所のキャラはやっぱり強烈だ。
同意。
解りやす過ぎ。しかも外の人だし。

ogawamaさんは、源氏読まれたのですね。
読んだことない私としては、場面の理解まで行かず
ただただきれいだなぁと思うのみでした。

ogawama:

>Takさん
「急かせて」?いえいえ、とんでもないです。
岩佐又兵衛見逃さずに済んで、心から感謝、です。
それに頂いたチケットがまだあるので、また見に行けます〜♪

ogawama:

>一村雨さん
昔現代語訳で読んだだけですが、源氏物語は芳醇で美しい物語です。
紫の上なんか見てると、永遠の幸せなんてないんだなあと、世の儚さをひしひしと感じました。
ま、女性向きだと思いますけど。

あおひー:

まだ記事にかけてませんが、先週の金曜日の夜に行ってきました。
又兵衛のところは何度も行き来して目に焼き付けました。
あの淡い色調が何ともいえませんね。
ぎりぎりで見られてよかったです。

ogawama:

>あおひーさん
やっぱり、あおひーさんも見逃してませんね!
ブロガーの皆さんがお忙しい中情報をupしてくださるので、助かりますよね。
又兵衛の線も複雑で好かったです。

 教養学部の時に、なぜか「源氏物語ゼミ」を取りました。でも、細かい点はすっかり忘れています。
 福井県立美術館蔵の岩佐又兵衛が出ていなければ、この展覧会はパスしたかもしれません。
 いわゆる源氏絵はチョット・・・なのですが、浮世絵はなかなか良かったと思います。
 

ogawama:

>とらさん
最近浮世絵が面白くてたまりません。
明日のエントリは、太田記念美術館の予定です♪

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