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舟越桂 夏の邸宅

東京都庭園美術館で開催中の「舟越桂 夏の邸宅」展(9/23マデ)に行った。アート好きなブロガーの皆さんがこぞって「いい!」とおっしゃっているし、大体あの美しい朝香宮邸に入るだけで快感なのだ。なのでさぞかし素敵な展覧会なんだろうなあと予測して訪れたんだけど、それを大幅に上回って良かった。自分の想像力の貧しさを笑っちゃった。

お盆を過ぎても日中は蒸し蒸しと暑い。目黒駅周辺は排気ガスで溢れている。数年前まで住んでいた地域だから、懐かしい匂いではある。でも庭園美術館の門を入って、盛大なセミの声に包まれるとなんだかほっとする。夏の空気。そしてここはオアシス・・・。

「夏の邸宅」。窓のカーテンは総ておろされ、瀟洒な照明器具が昼間っから活躍。舟越氏の彫刻人間や肖像ドローイングや版画ピープルが、各部屋で待ち受ける。スフィンクスシリーズは、モデルを意識しなくて済むので割と好き。首の長いショートでオールバックの女性、むかーし憧れたモデルの甲田益也子さんを彷彿させる。バスルームの《言葉をつかむ手》の裸体の女性、頬のラインも体つきもやわらかくて瑞々しい美しさ。ここは窓が磨りガラスなのでカーテンがなくて、他の部屋に較べるとかなり明るい。ミニフォトブックでは洗面所の鏡に映る女神の横顔もばっちり捉えられている。彼女が一番人気かな。でも私が一番好きなのは書庫の《夏のシャワー》のおじさん。シャツネクタイに丸首セーターをかぶって、丸メガネの奥の目はおだやかで優しく、ちょこっと首を傾げて背中で腕を組んでこちらを見つめる視線の、静謐さ。書棚のガラスに彼の横顔が映っている。彼とお話したい・・・。

なんだか展覧会っぽくない展覧会だった。作品が周囲にあまりに溶け込んでいて。そしてこの夏を象徴してしまいそうな、インパクトがあった。


コメント (12)

KIN:

想像力が貧しい!とんでもない!
いやー、あれ(あの邸宅とあの彫刻の相性)は想像をしてましたが、
実際に見たら想像を遥かに超える物でしたよ。
ちょっと普通の展覧会とはレベルが違います!

あおひー:

ここまで作品と会場の調和のとれた展示って珍しいと思います。
他の作品でここまでしっくりくるのってないのでは?

こんばんは。

普段展覧会に行かない妹も
これ偶然行ったらしく
いたく感動してました。

行かねば、兄も!

今回の朝香宮邸は、ちょっとしたテーマパークですね。
夏の邸宅というタイトルが、ツボに入っています。

あの夏の邸宅に棲みこんでいる彫刻人たちが、夜な夜な動き出してパーティー・・・なんて夢をみそうでした。

ogawama:

>KINさん
よかったー。
相手のレベルが高過ぎたんですね!
庭園美術館ならではの奇跡でした。
いつもひと味違うものやるなあと思っていたのですが・・・。


ogawama:

>あおひーさん
うーん、作品と会場の調和と言えば金刀比羅宮かなと思うけど、次元が違いますよね。
庭園美術館で見てみたい作品・・・考えてみよう。

ogawama:

>Takさん
そうなんですよ!
私もこの展覧会は、ふだんアートの話をしない人たちに強く勧めようと思っているのです。
姪にも見せたいなあ(子供見かけなかったけど)。

ogawama:

>一村雨さん
本当に、タイトルからしてセンス抜群ですよね。
ふだん見られない部屋もあけてありましたよね?

ogawama:

>とらさん
朝香宮邸では、彫刻たちが動けない「ふり」をしているように感じました。
夜中に忍び来んでみたいです。
25-31日は8時まで開館ですよね。

まつげパーマサロンから歩いて行けるので、今度行こう♪と思ってたら
当分まつパーできないことに(涙)
でも9月までやっているのならどうにかなりそうです。
涼しくなったら行ってみます。

ogawama:

>さちえサマ
そーだよね、まつパー近いよね。
私は久々に目黒を歩いて、「さんま祭り」来たい〜と思いました。
庭園美術館の、カフェが良さげ。
舟越展は、絶対行ってね(都合がつけばご一緒しても・・)!
ドレスコードは「木でできたもの」ですよ。

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