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ショスタコーヴィチ全曲演奏プロジェクト2007・最終日

naomiさんはろるどさんのエントリを拝読したらもうど〜しても行きたくなってしまって、日露友好ショスタコーヴィチ全曲演奏プロジェクト2007最終日、当日券で聴いてきた。
私は昔から真面目に音楽を聴く方じゃなくて(「ながら」ができないから、何かする時は音楽を消す)、最近は断片的に聴いても心地よいオルタナティヴ系に走りがち。ただ今年からバレエを見始めたので、自然とクラシックに親しむようになってきた。コンサートのチラシをたくさんもらうし。先月のシュターツカペレ・ドレスデンはすごく良かった。今では毎日ルイージ指揮のR.シュトラウスを聴いて身悶えている...。
と、前置きが長くなったが実は聴いたことのないショスタコーヴィチ。ロマン派にはまっている今、20世紀のロシアの巨匠と相容れるかなーと興味津々で挑んだ。日比谷公会堂はレトロな造りのコンサートホールで、椅子に肘掛けがないので隣の人と体がくっついてしまう。でも演奏に対する期待でそんなことは全然気にならなかった。
交響曲第8番。井上道義さんがパワー全開、ドラマティックに振っていた。でも音は繊細。繰り返される沈鬱な主題、消え入りそうな音色。美しい旋律、甘さはない。かと思うと第三楽章のような凶暴なまでの強打・強奏で爆発したり。聴く方も体が痺れてしまうような迫力。それもいつしか静かで物悲しい旋律に戻り、第五楽章で平和が訪れる。めりはりのある、素晴らしい演奏だった。お祭りのノリでやってるのじゃなくて、ショスタコーヴィチに捧げる、神聖な演奏。
休憩時間に井上さんと黒柳徹子さん(このイベントの実行委員長)の対談があって、黒柳さんが往年のオーラを保っていてほっとしたけど、それより井上さんの軽妙なトークが素敵だった。生気に溢れていてチャーミングな男性だ。音楽に対する愛情がひしひし。
交響曲第15番。晩年の作品。はじめ「ウィリアム・テル」の主題が繰り返されるので軽いノリの曲なのかと思いきや、結構複雑で含みの多い感じの作品。金管と打楽器の大活躍、チェロ独奏の美しさ、踊るようなバイオリンなどが印象に残った。どうも8番で新日本フィルの皆さんが疲れ切っていたという話もあるが、私は力の抜けた演奏が曲の微妙な面白さを引き出していたように感じた。井上さんの采配か。
終演後の盛り上がりが良かった。井上さんは感極まったようにくるりと回って見せたりプレゼントのシャンパンを楽譜上のショスタコの写真にぐいぐい飲ませるマネをしたり。拍手はいつまでも鳴りやまず、ああ今日ここにいられて本当に幸せ、という一体感が会場にあった。このプロジェクト、全曲録音されていて、CD化が計画されているそう。生で聴いた演奏を手元に置けるってすごいなあと思うので、ぜひ買いたい。


コメント (2)

こんばんは。ゲストの黒柳さんにはビックリしましたね。ショスタコーヴィチは知らないけど委員長というくだりには思わず笑ってしまいました。でも楽しかったです。

ショスタコーヴィチは如何でしたか。これを機会にもっとメジャーなると嬉しいなと思います。つい何年か前までは苦手な作曲家だったのですが今は大好きです。

>はろるどさん
楽しかったです〜♪
8番を聴いている時は余裕がなかったのですが、15番を聴いて曲の構成に興味をひかれました。
繰り返し聴いて本を読むように味わいたいです。
オペラも聴いてみたい...。

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