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ムンク展@国立西洋美術館

連休中、国立西洋美術館で始まったムンク展に行った。申し訳ないがムンクは特に好きではない。西洋美術館が好きだからムンクにも行ったという感じだ。時々見かける「叫び」ではないムンクの絵は中途半端に不気味で重苦しくて、インパクトはあるけど考えこんでしまうことが多い。まあシュルレアリスムに開眼したことだし、せいぜい楽しみましょうと軽く流すつもりで見てきた。
今回の企画は「ムンクが試みた装飾プロジェクト」という形で作品が展示されていて、見る方も自然にテーマを意識して鑑賞する感じになる。冒頭が「生命のフリーズ」で、いきなり《不安》《絶望》《生命のダンス》が出てきていかにもムンクだなーという感じ。まとめて見るとそんなに不気味じゃない。なんか若さ故の苦悩を垣間みているよう。《吸血鬼》と《マドンナ》が好きだ。装飾画と言う意味では「リンデ・フリーズ」(マックス・リンデ邸の装飾)が素敵だった。《公園で愛をかわす男女》のせいで依頼主に受領されなかったシリーズだが、明るく浮き立つような色彩。特に《浜辺の木々》の青が・・・眩しい。リンデ家の子供部屋の広さについて考えるのはやめておいた。「フレイア・フリーズ」(フレイア・チョコレート工場の装飾)の庶民的な風景に、最近見た東欧の絵本の挿絵を連想した。「労働者フリーズ」(オスロ市庁舎のための壁画プロジェクト)は未完の作品だが、地に足の着いた労働者達の表情や馬の躍動する姿は実直で良かった。

 《生命のダンス》

流して見ると言いつつ実は二巡してそれなりにきっちり観た。やはり後世に残る作品には魂のようなものが宿っているのかなあと思った。回顧展はなるべく見るべし。

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