日帰り京都、ビストロ希味で滋味満タンとなってから向かったのが京都国立近代美術館の福田平八郎展。京都画壇を代表する日本画家、没後33年。横美の「水の情景」展で見たなあ・・《鮎》。会場に入ってすぐに目に飛び込む作品が《水》。青と緑のもにょもにょした模様が、ちゃんと水面になっている。代表作は《漣》(さざなみ)、さらに「もよう」としか言い様のない線と色。でも動いて見えるのだ。《雨》はアトリエから見える瓦に雨が打つ様を眺めていて描いた、ただの濡れた瓦。ほとんどパターン画だ。写実がいつの間にか抽象と化している作風で、私が一番好きだったのは1950年代くらいまでか。晩年の割と派手な色遣いはちょっと苦手。そう言えば若い頃の写実に徹した羊の大屏風は、妙に受けた。
《花の習作》(1961年) この辺も好き
京近美コレクション・ギャラリーも鑑賞。「福田平八郎と師友たち」、徳岡神泉の5枚が見事に作風の変遷を教えてくれた(《海老》と《富士》が同じ作家のものとは思えない)。「海外の近代美術」では、藤田嗣治の《アネモネ》が渋くて素敵。彼の作品は後年の顔が漫画ふうになったものは、あまり好きではない。特集展示「バレエ・リュス」、次期企画展の舞台芸術の世界〜ディアギレフのロシアバレエと舞台デザイン〜の前振りだ。見たいなあ。と、7月末に東京都庭園美術館に来るな。マックス・エルンストの《博物誌》(コロタイプ)5作は、どういう関連であそこにあったのか。「福田平八郎と同時代の京都・洋画」、H18年収蔵品の須田国太郎5作と遭遇。30代後半の《自画像》、《グレコ・イベリヤの首》(1931)はまだ黒が基調ではない。《静物》《卓上》はいつもの独特な質感、じっと目をこらさないと何が描いてあるのかわからないんだけど、浮かび上がったそれらはとても存在感がある。ついつい見入ってしまう絵だ。
コメント (2)
こんにちは。
>私が一番好きだったのは1950年代くらいまで
全く同意。
ご一緒したはろるどさんやmizさんも同意見でした。
羊さんの屏風は…奇異な感じが最後まで抜けませんでした。
投稿者: Tak | 2007年5月20日 10:45
日時: 2007年5月20日 10:45
Takさん、コメントありがとうございます!
この一週間各ブログとのやり取りすごかったんじゃないんですか?
ウチのココまで声かけて頂けて、とてもうれしいです。
>羊さんの屏風
私は『ダンス・ダンス・ダンス』くらいまで村上春樹の熱烈なファンだったので、羊を見るだけでアドレナリンが出てくるんですよ。
素敵に奇異な姿でした。
投稿者: ogawama | 2007年5月20日 18:05
日時: 2007年5月20日 18:05