2010/03/10(水)
ジョン・ルーリー ドローイング展 [ art ]
ワタリウム美術館で開催中の「ジョン・ルーリー ドローイング展 John Lurie YOU ARE HERE」に行った(5/16マデ)。この展覧会のことを知った時はびっくりしたなあ。学生時代彗星の如く現れたインディーズ映画の巨匠、ジム・ジャームッシュ。彼の「ストレンジャー・ザン・パラダイス」の録画をオサレ映画のバイブルのように何度も何度も繰り返し見ていた当時の私は、ブニュエルのフィルムの上映会があると聞けばいそいそと出かけていくような、ややマイナーだけどアーティスティックな作品に憧れる類いの映画ファン。だった。
ジョン・ルーリーといえば、1984年のジム・ジャームッシュ監督の『ストレンジャー・ザン・パラダイス』で俳優として圧倒的な存在感を示し、私の周りでは『誰だ、こいつは?』という噂が一気に広まった。その直後に、本人が呼ぶところのフェイク・ジャズ・バンド「ラウンジ・リザーズ」も来日し、一部の熱狂的なファンを得るにはさほど時間がかからなかった。ー和多利浩一氏(ワタリウム美術館)のコメントよりー
なので最初は同姓同名の別人とか、有名ミュージシャンの手慰み・落書き程度の作品が展示されるのかと思っていた。いやいや。ワタリウム美術館らしくプリミティブで、美しいドローイングが館内にあふれていた。
《This is what I really call a message》
作家本人のサイト(音楽付き)にたくさん画像がある。一部プリント購入可。
http://www.johnlurieart.com/art/
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2010/03/07(日)
棄憶~kioku~ [ ballet&dance&play... ]
青山円形劇場で芝居を観てきた。G-up presents「棄憶~kioku~」、男優7名によるほとんど会話劇。面白かった。2007年10月恵比寿のギャラリーSite にて初演された作品の再演(演出者は違う)。
【脚本】野木萌葱(パラドックス定数)
【演出】ノゾエ征爾(はえぎわ)
【キャスト】
里中恭輔(少将 副官):有馬自由(扉座)
日村紘一(大佐 細菌製造):佐藤誓
辰沢士郎(大佐 細菌製造):大内厚雄(演劇集団キャラメルボックス)
綾部和将(中佐 基礎病理):野中隆光(THE SHAMPOO HAT)
古志水徹(中佐 診療所):瓜生和成(東京タンバリン)
南端智秋(少佐 基礎病理):保倉大朔(unclejam)
塔山修二(衛生兵 教育部):清水優
この舞台に興味を持ったのは、実は青山円形劇場で上演されたから。今までここではダンス公演(おのでらんのマイム含む)しか見たことなくて、芝居だとどんな風に使われるんだろう、と。まあ、客席を半円分だけ解放して普通の小劇場っぽい設えだったが、セットが皆無で木の椅子を数脚と台を1卓、シーンごとに配置替えするというシンプルさが潔かった。
脚本の元々のタイトルは「731」だったそうで、これに「帝銀事件」(wiki)を絡めた内容と言えばわかる人にはわかるでしょう。私は調べて理解した。1960・70・80年代生まれの俳優さんたちが混ざっていたけど、それぞれ役に合った個性があって良いキャスティングだった。みなさん声がいい。滑舌もいい。硬派な芝居で、緊迫した状況でも台詞まわしに抑制が利いていて、深みが増す。男性ばかりの芝居の醍醐味かな〜。ノンストップで90分ほど、徐々に引き込まれていき最後は真剣に舞台にかぶりついてました。
淡々とした有馬自由さん、謎めいた大内厚雄さんの演技が印象的。ただし要は脚本のよさだったように思うので、野木萌葱氏・パラドックス定数という劇団に注目しておきたい。
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2010/03/03(水)
曜変天目と付藻茄子―茶道具名品展― [ art ]
静嘉堂文庫美術館で開催中の「曜変天目と付藻茄子―茶道具名品展―」に行った(3/22マデ)。古典・コンテンポラリーに関係なく美術品を見るのは好きだが(同じく舞台も)、静嘉堂文庫の茶道具は飛び切り美しい。なにしろ初訪なものだから、興奮しました〜。
曜変天目、および唐物茄子茶入の「付藻茄子」は、中国からの将来品である「唐物」のなかでも格別に扱われ、大切に伝えられてきた茶道具の至宝です。
本展は、この両作品に代表される静嘉堂の茶道具から、とくに由緒伝来の明らかなもの、造形的な美しさを兼ねそなえた名品を中心に、鑑賞の歴史、賞玩されてきた作品の風格と美を、ご紹介するものです。
黒釉茶碗の内面に、窯変によってあらわれた多数の斑紋が星のように輝く。これが神秘。現物を見ると想像より小ぶり。そして天目形(なり)という端正なフォルムと、すっと削られた高台がシャープ。きらきらモノが好きなので釉薬を拡大して眺めるといつも陶然としてしまうのだが、さらに斑紋のまわりの瑠璃色の光彩を追うことで、とてつもない眼福にひたれる。とても人の手の作ったものとは思えない。家光が春日局に下賜し稲葉家が秘蔵、巡りめぐって岩崎小彌太氏が入手。歴史と共に大切にされてきた至宝。残りの曜変天目茶碗は京都・大徳寺龍光院、大阪・藤田美術館にあるそうだが、大徳寺のは公開されないらしい。
びっくりです。大阪夏の陣で大きく損傷して回収された破片が当時の塗師により漆で繕われ復元されたそうだが、見た目全然わからない。X線写真を見てから現物を拡大観察しても、やっぱりわからない。陶器の肌合いそのもの。超絶技巧の職人がいたものだ・・・。
下のお盆に注目。小堀遠州が添わせたという宋代の堆黒(ついこく)魑龍菱盆(ちりゅうひしぼん)。堆黒は彫漆(ちょうしつ)の一種で、漆を塗り重ねて文様を彫る。堆朱もあり。お勉強した。中国から日本に伝来したが、非常に根気のいる作業なので鎌倉彫が生まれたとか?
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2010/02/28(日)
東京バレエ団創立45周年記念公演「シルヴィア」 [ ballet&dance&play... ]
東京文化会館で東京バレエ団の公演「シルヴィア」を見てきた。祭典枠の席だけど、ポリーナ・セミオノワのファンなのでそうでなくてもチケットは取ったと思う。と、ここで、1月のサラファーノフゲストの「ラ・シルフィード」がセミナーのため見られなかった(しかもチケットさばけなかった)ことを思い出して【暗】。まあ自分で選んだんだから仕方ないけど。今日はチリの大地震の影響で津波を警戒して運休した電車が多くて、東バの熱烈なファンの某女性が公演をあきらめたとTwitterで呟いていらした。こちらの方がお気の毒。
で、今回の公演。どうしても2008年のロイヤルの公演と較べてしまいますな。私が見たのはヌニェス&ペネファーザーの日だったけど、オリオンがソアレスという充実のキャスト。エロスのハーヴェイもかなり良かったし、これだけいいダンサーが揃った上アシュトンのお膝元のロイヤルが40年ぶりに復元したという話題の演目だったから、相当楽しめた。東バはチャレンジャーかなと正直思ってしまう。復元はロイヤルと同じニュートン氏だから基本的に「同じ」なんだけど・・・。
ポリーナは相変わらずの美女っぷり。テクニックが安定してるので、彼女が踊ると振付けが簡単に見える。色気がないタイプなのでアミンタに恋する前のシーンではちょっときつく見えたけど、エロスの矢を受けてからどんどん変わった。演技が身に付いている。私は彼女の姿勢の良さ、動きの機敏さ・シャープさが好きなんだけど、古典的なバレエにおいては線に情緒がないかなーと思う。余韻とかしっとり感とか。ザハロワ様が醸し出すような。3幕のお姫様風チュチュはめちゃくちゃ似合って可愛かったけど。
ゴメスは始めて見た。ブラジル生まれのイケメンで適度にマッチョな素晴らしい体をしているけど、アミンタって「いい青年」てだけで影の薄い役なので、せっかくABTから来てくれたのにもったいない感じ。むしろオリオンの方がキャラクターがはっきりしていて、印象に残るのだ。高岸さん良かった。
舞台装置、衣裳はベルリン国立バレエ団より借りたもの。2幕のオリオンの洞窟(オリオンは海の王じゃなくて悪しき狩人、彼がシルヴィアを閉じ込めたのは海底じゃなくて島の洞窟でした)のセットがちゃちな感じがしたけど、それより全体的に舞台が狭い感じで違和感があった。借りた装置が舞台に合わなかったのかな。衣装は可愛くできていたけど、エロスの全身タイツは評判悪かったようですね。ハーヴェイと後藤さんが同じ役を演じているとは思えなかったもの。
会場でもらったフライヤーに東バの8月の「ベジャール・ガラ」にニコラ・ル・リッシュの「ボレロ」が出るとあって、ちょっとびっくり。そろそろ次を考えて外に出てくるんでしょーか。私は見たいです。ついでに「ドン・キ」のゲストはシムキン君とのことで、チケット売れそうな感じ。
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2010/02/26(金)
京都の美術館 [ art ]
つい5日前なんて嘘みたいに記憶がうすれつつあるので、先日の日帰り京都で訪ねた美術館をメモ。まだ寒かったけど、気持ちよく晴れていて。死ぬほど歩きました。四条から清水まで歩いたと友人に報告したら、「足が棒になったでしょ」と。京都に行くとどうも必要以上に張り切ってしまう。
・「世界遺産 金閣・銀閣 寺宝展」―墨蹟・絵画・茶道具の名品―@相国寺承天閣美術館(3/22マデ、600円)
ここ数年で何度も行っているので若冲がわんさかあってもあまり感動しなくなっているのだが(罰当たり〜)、《中鶏左右梅図》は素敵だった。最近の好みは陶芸なので、明の《七宝花唐草紋蓮華形水指》が今回のお気に入り。4/3から「-江戸の粋・明治の技-柴田是真の漆×絵」展が始まります。関西の方、必見。お庭の紅梅が綺麗だった。
・「茶の湯 新春の宴」@樂美術館(3/22マデ、700円)
初訪。行きたかったのよね〜。しかし地図で見ると相国寺の近所なのに、実際に歩くと遠かった。それでも辿り着いて清楚なお庭や館内のそこここに飾られた生花を拝見すると、気持ちが和む。おもてなしの心。取り合えず樂歴代の作品を見てまわったけど、「手にふれる樂茶碗観賞会」とか「特別鑑賞茶会」とか結構な企画もやっているようで、茶会は敷居が高いけどあのほっこりしたお茶碗には是非触れてみたいもの。
・「鉄鐔の美 part1~洗練されたデザインの魅力 透かし鐔の世界~」@清水三年坂美術館(2/21デ終了、500円)
幕末、明治の金工、七宝、蒔絵、薩摩焼を常設展示する憧れの美術館。初訪。去年の東博「皇室の名宝」で人気を博した有線七宝の並河靖之の作品を数多く有すると聞いていたが、他にもお宝がわんさか。特に今までまとめて見たことのなかった金工の精緻な技を目の当たりにして、異様に興奮した。企画展の透かし鐔は、硬い鉄を鏨(たがね)で彫って作る(鋳造だともろくて実戦で割れてしまう)。実用品なのにデザインが洗練されていて、職人の格を感じた。
ここの次は河井寛次郎記念館を狙っていたのだが、時間切れで次回へ。冬季休業中の並河靖之七宝記念館にも、いずれ行ってみたい。
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2010/02/23(火)
愛のヴィクトリアン・ジュエリー展 華麗なる英国のライフスタイル [ art ]
Bunkamuraザ・ミュージアムで開催されていた「愛のヴィクトリアン・ジュエリー展」を観た(2/21デ終了)。良かったです。工芸品は日本のものが一番!と思っていたけど、細工の繊細さには舌を巻いた。さすがだわー、イギリス。
本展では、英国王室にまつわる宝飾品や著名なコレクションをはじめとする、ヴィクトリア時代を中心とした技巧を凝らしたジュエリーの数々をご紹介します。併せてこの時代のウェディングの装いや、英国の生活文化の一つとして広く浸透していったアフタヌーンティーの豪奢な銀器によるテーブルセッティング、さらに繊細な模様を手仕事で仕上げたアンティーク・レースなど約300点により、華麗なる英国伝統文化の粋を展開いたします。
かぶりつきで見たのはアンティーク・ジュエリー。細工の種類が豊富で、面白い。こういうゴージャスなのもいいんだけど・・・
ターコイズやエナメルを使うとこんなに可憐にリリカルに!
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2010/02/21(日)
森川穣「雨の降るを待て」「確かなこと」 [ art ]
日帰りで京都へ。どうしても気になる若い作家さんの個展があって。彼の作品を見るのははじめてだから、保険として行程にいくつか好みの美術館を入れておいたけど、合わないんじゃないかなんて杞憂だった。久しぶりに、作品を通して自分の内面に向き合えるようなアートに出会った。
・「雨の降るを待て」@studio90(2/24マデ)
studio90を訪れるのは2回目。studio90第3回展田中真吾「灯に照らされた闇」の印象は強烈で、同日に見た内海聖史さんの個展「Voyager」 の《吽》よりも記憶に残っているほど。3人の若手アーティスト(全員1983年生まれ〜)が制作と発表の場として、おそらくスポンサーなしに運営するアトリエで、自力で活動を続けて行こうとする彼らの前向きな姿勢がとても好ましい。今回の森川さんの展示はインスタレーション。具体的にはmemeさんの記事に詳しいけど、内包するものがすごく大きい作品。人間の視覚の特性を利用して、鑑賞者の視線を展示物にくぎ付けにする。そして100日という時間(その長さに特に意味はないそうだが)をまるごとそっくり投げ出してみせて、その重みをじわじわとこちらに伝える。しかも幻想的で美しい。私の場合、この100日間、楽しいことがたくさんあったなあとしみじみ幸せを噛みしめるというおめでたい人間なわけだけど、さらに時間があれば自分の内面を深く深く探求し続けることができたのではないかな。ぼーっと眺めているだけで飽きない作品だし、はじめからやり直して見たい、とも思ったし。
アートは人を感動させるもの。優れたアーティストは人間心理に深い洞察力があって、自分の思うように鑑賞者の心を操るのだとどこかで読んで、納得したことがある。森川さんから直接制作の経緯を伺って、彼はとてもクレバーな人で、確信犯なんだなあと思った。
・公募京都芸術センター2010「確かなこと」@京都芸術センターギャラリー南
(2/24マデ)
こちらはstudio90開廊記念展 森川穣「彼の地」(未見)からつながる作品。「地霊」という言葉を聞いてゾクゾクした。「雨の降る...」とは対照的に、時間を超越してる感覚。でも、スリットを通して見るという視覚の制限が、やっぱりある。京都芸術センターは、廃校になった小学校の校舎をそのまま利用している。この明倫小学校は明治時代に地域の豊かな住民が出資して造ったという瀟洒でレトロな建築で、建物を眺めるだけで楽しい。森川さんはここの床下に注目して作品の素材を抽出し、当日はさらに床下に響く物音をひろって会場に流していた。サウンド・インスタレーションだ。想像力を広げれば広げるほど還ってくるものが大きい、フレキシブルな作品だなあと思った。
ランチの写真も撮ったけど、「また」と言われそうなので割愛。
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2010/02/17(水)
ポーラ美術館「ガレ、ドーム、ティファニーのガラス ―花ひらくアール・ヌーヴォー」 [ art ]
箱根のポーラ美術館に行ってきた。2度目。メインの企画展は「ボーナルの庭、マティスの室内 日常という魅惑」(3/17マデ)で、これはポーラの素晴らしい所蔵作品中心の美しい展覧会だったが、常設展示もまた魅力的で。日本画・洋画・工芸品と幅広く、かつレベルの高いコレクションを楽しんだ。
特に興奮したのがこれ。「ガレ、ドーム、ティファニーのガラス ―花ひらくアール・ヌーヴォー」(3/17マデ)。ガラス工芸、好きなのだ。元々キラキラしたものに弱いし、最近は古代ガラスの妖しい輝きに魅了されている。名和さんのPixCellシリーズが好きなのも、同じ流れか(え、工芸扱い?)。
19世紀末から20世紀初めにかけ、植物をはじめとする自然界の生命を生き生きと表現したアール・ヌーヴォー。本展では、当館のガラス工芸コレクションの中から、アール・ヌーヴォーのガラス工芸作家であるガレ、ドーム兄弟、そしてティファニーによる、植物をモティーフとして制作された華麗な作品の数々をご紹介します。
展示の大半はガレ。ガラスの色絵って違和感を感じるので、無色透明地にエナメル彩で線の文様を描く作品より、色ガラスに輪郭の曖昧な模様、プラス彫刻など入っているタイプが好み。工芸分野の芸術品って言い訳が許されないというか、美しくないものは見向きもされない(個人の好みにもよるが)。潔いよね。そしてとてつもなく美しい作品は、時代を超えて大切に愛され続ける。ガレはガラスに命を吹き込んだ。
作品数は少なかったけど、ティファニーのラスター彩にはノックアウトされた。今まで見たラスター彩の中で、ずば抜けて洗練されている。さすがティファニー家の息子、フォルムもかっこいいのだ。この人はステンドグラスなども手がけているらしい。見たいなー。
ドーム兄弟はガレのよきライバル。装飾的でガラスの透明度が低い作風だったように思う。
さてさて。レストラン「アレイ」でいただいたランチ。ミュージアム特製シーフードカレー、ほどほどに辛口で美味しゅうございました。
この日の芦ノ湖周辺は小雨で霧にけぶって神秘的な感じ。箱根神社や箱根プリンスや大涌谷もまわった。とても楽しかった。
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2010/02/15(月)
最近行った美術展 [ art ]
最近は美術展に行ってもすぐ感想を書かないものだから、何を見たのか忘れてしまうという末期症状が。コレら↓を思い出すだけでかなり時間がかかった。
・イタリアの印象派 マッキアイオーリ@東京都庭園美術館(3/14マデ)
イタリア語で「マッキア派の画家たち」展。1850-60年代にトスカーナで活躍した脱アカデミスム一派とのことだが、光につつまれたやさしい風景画が多くて、すごく和んだ。本年度最後のぐるっとパスを使って、もう一回見てきたい。
・第58回東京藝術大学卒業・修了作品展(2/3で終了)
ここ3年くらい続けて見ている(ミニスカ網タイツの某美人画家とすれ違った年も)。いつも日本画の立派さに感心するのだが、今年もよい作品が多かった。全体的にちょっと暗いような気もするけど。楽しいのは工芸で、たしか高山さんという方の、あれは彫金??の花瓶みたいなのが渋くて素敵で欲しいと思った。
・MOTアニュアル2010:装飾@東京都現代美術館(4/11マデ)
コレも2006年から毎年見ている。どうも気になるので開催2日目に行ってしまった。伝統工芸が好きなので、使用目的のはっきりしない「装飾」はツボから外れるが、例年よりスキルの高い作家の作品が見られたような気がする。山本基さんが淡々とライブ制作をやっていた。MA2ギャラリーで作品だけ見たことあったが、あれはまさしく職人技だ。松本尚さんの油彩が明るくてキレイだった。やっぱり平面は馴染みがあるからよいのか。お目当ての塩保朋子さん、スカイザバスハウスの個展での、真っ白なギャラリーの壁に落とされた影の文様は神々しく美しかったが、今回は暗闇の中に浮かぶ光のモザイクという演出は私のイメージには合わなかった。
・Quadruple Emulsion@サボアヴィーブル( 2/24マデ)
六本木アクシスビルにある、現代作家の陶磁器やガラス器などを扱う店。奥のコーナーでよく個展をやっている。今回は坂田あずみさん(刺繍)、鈴木亘彦さん(ガラス、ミクストメディア)、田中俊之さん(ガラス彫刻)、鶴田比呂彦さん(鉄彫刻)の4人展。鈴木さんの作品は京橋のギャラリー椿でも拝見したことがあって、丁寧に造られた硝子細工のオブジェが抒情的で美しい。坂田さんの刺繍作品は絵本のようなかわいらしいデザインだけど配色はシックで、独特のニュアンスがあった。
・クリストとジャンヌ=クロード展@21_21 DESIGN SIGHT(4/6マデ)
なぜか開催初日に行っている私(笑)。彼らの作品のことは知識として知っていたけど、写真や映像を見てその新鮮な美しさに感激。クリスト氏を見かけたが、目の綺麗な人だった。ドキュメンタリー映画が曜日変わりで上映されているので、行ける日のは全部見たい。21_21の会員になっている。
網代でいただいたアワビ〜♪ さっきまでうねうね動いていたのに、あっという間にごちそうに!
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2010/02/12(金)
名品展特別企画「光琳屋敷ご案内」@MOA美術館 [ art ]
梅の季節、熱海に行ってきた。梅まつり開催中の熱海梅園も賑わっていたが、お目当ては尾形光琳の「国宝 紅白梅図屏風」を公開中のMOA美術館。初訪。運の良いことに、ちょうど光琳屋敷の内部ツアーを開催していたので、参加させていただいた。
所蔵 名品展 ― 国宝 紅白梅図屏風 ―の開催期間中、下記の日程で、尾形光琳が京都で自ら設計し、終の棲家とした「光琳屋敷(復元)」の内部をご案内します。
日程:平成22年1月13日、2月3日、10日、17日、3月3日
時間:11:00~、13:30~
会場:MOA美術館茶苑内 光琳屋敷
参加費:無料(入館料別途)
集合:各回とも10分前から先着15名様まで受付/所要時間は約30分
梅も見頃。
洒落たたたずまい。
昭和60年MOA美術館開館3周年を記念する事業として「光琳屋敷」の復元が行われました。 「光琳屋敷」は、尾形光琳が自ら書いた図面と、大工の仕様帖、茶室起し図(いずれも重要文化財)などに基づき、 数寄屋建築研究の権威、堀口捨己博士の監修によって復元されたものです。
玄関を入ると、11畳の書院。床の間が入り口側にある不思議な設計。ここに、な〜んと《紅白梅図屏風》の複製品が。現物より色が鮮やかで、この瀟洒な邸に実によく映える。なんかあるべき所にあるって感じ。
茶室、居間、奥次の間、奥の間、化粧の間の襖にも各種光琳模様。
茶室「青々庵」は三畳台目。ひとりでぼーっとするにはいいけど、主人と相対するには緊張する狭さだ。ここで光琳が・・・と想像するととても楽しい。2階には上がれなかったけど、16畳の絵所(アトリエ)があるそう。
建築としても、風情があって素敵。
最後はお約束。お隣の花の茶屋にて。あったまりました〜♪
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2010/02/11(木)
マニュエル・ルグリの新しき世界 Bプロ 2/7 [ ballet&dance&play... ]
ゆうぽうとホールで「マニュエル・ルグリの新しき世界 ルグリと輝ける世界のスターたち」を観た。
ルグリ×ギエム あの奇跡のペアが15年ぶりに復活!
ギエム、ルテステュ、デュポン、フォーゲル・・・魅惑の星々がルグリの新たな地平で踊る!
という大変結構なコピーがついている通り、オペラ座エトワールを引退してもなおバレエ界の大スターであるルグリが、堂々ギエムに現役エトワール2名を伴って打ってくれるガラ公演。さすがゴージャス。ダンサーは美形揃い。演目のラインナップは結構意欲的。
【第1部】
チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ Tchaikovsky Pas de Duex
振付:バランシン
音楽:チャイコフスキー
出演:ヘザー・オグデン、ギヨーム・コテ
名も知らなかったけど、若々しく美男美女なふたり。軽快さにやや欠ける気がしたが「魅せる」ことをよく心得た、優等生的なパフォーマンスだった。ナショナル・バレエ・オブ・カナダは最近シュツットガルトのイリ・イェリネクが移籍していったし、レベルの高いカンパニーなのだろう。
モペイ Mopey首の怪我で「アザー・ダンス」を降板したフォーゲルだが、ソロなら大丈夫ということだろうか、非常に軽快に筋肉の表情豊かに踊ってくれた。振付け自体痙攣が入っていたりしてユニーク。コンテンポラリー好きには親和性が高い。
振付:マルコ・ゲッケ
音楽:バッハ
出演:フリーデマン・フォーゲル
スリンガーランド Slingerland
振付:ウィリアム・フォーサイス
音楽:ギャビン・ブライアーズ
出演:アニエス・ルテステュ、パトリック・ド・バナ
昨年のバレエフェスでもルテステュ+マルティネスで見たが、変な演目。音楽も雰囲気もダンサーもよいのに古典バレエ要素が全体のバランスをくずす。チュチュとかパとか。いっそポワントも外してしまえばカッコいいのでは。
アザー・ダンス Other Dances
振付:ジェローム・ロビンス
音楽:フレデリック・ショパン
出演:オレリー・デュポン・デヴィッド・ホールバーグ
オレリーはAプロに続いて軽やかで素敵だったけど、昨年のNBAガラのアシュレイ・ボーダーに較べると動きの弾力性は今ひとつという感じで、彼女のキレイな顔ばかりうっとり見ていた。ホールバーグは意外と王子様イメージがなく、これは汗までよく見える舞台すぐ下の席に座っていたせいかもしれない。
優しい嘘 Doux Mensonges
振付:イリ・キリアン
音楽:モンテヴェルディほか
出演:シルヴィ・ギエム、マニュエル・ルグリ
バレエ鑑賞歴が短過ぎてルグリもギエムも生を見る機会があまりに少なかった。特にギエムは映像が残されていないので、全盛期の奇跡的なパフォーマンスは想像するのみ。それでもこのふたりの歴史的な邂逅、パートナシップの復活の場面に居合わせることに緊張したのか、幕が上がってずっと鳥肌が立ちっぱなしだった。ルグリはコンテもクラシックと変わらず美しく正確に踊る。ギエムは人間離れした直線で空気をやわらかく切り裂く。ある意味唯我独尊のふたりだけど、自分を曲げることなく相手と融合できるのは対等な組み合わせだから。・・・しかしギエムはローザスのアンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケルを連想させるような痩せっぷりで、色気がなさ過ぎる。ヨガとかに凝っているんだろうなあ。
【第2部】
マリー・アントワネット Marie Antoinette
振付:パトリック・ド・バナ
音楽:ヴィヴァルディ
出演・アニエス・ルテステュ、パトリック・ド・バナ
ルテステュ様万歳。高いテクニックだけでなく女優要素も見せつけ、抽象的なんだけど非常にドラマチックな演技を完遂してくれた。白く透けたレースのコスチュームから堂々とはみだした生足が、彼女の存在感を無言で強調する。ギエムの脚の方がまっすぐで美しいんだけど、ルテステュ様のオーラは彼女のすべてを、そして舞台全体を神々しく見せる。あ。バナもうやうやしく貫禄があって良かった。
ハロ Haloこの方のみフラメンコ・ダンサー。素敵な大判ストールを小道具に華麗にダイナミックに舞うのだが、ずっと同じことを続けるので後半飽きた。
振付:ヘレナ・マーティン
音楽:アラ・マリキアン、ホセ・ルイス・モントン
出演:ヘレナ・マーティン
ドニゼッティ・パ・ド・ドゥ Donisettei Pas de Deux
振付:マニュエル・ルグリ
音楽:ドニゼッティ
出演:上野水香、高岸直樹
うーん振付ルグリ?何かどこかが間違っているような。
「失われた時を求めて」から"モレルとサン・ルー" Les Intermittences du Couer (Morel & Saint-Loup)
振付:ローラン・プティ
音楽:フォーレ
ギヨーム・コテ、デヴィッド・ホールバーグ
肌色のコスチュームをつけたブロンドのホールバーグがまさに悪魔的に美しく、このイケメン2名によるデュオの妖しい魅力に酔った。ただし雰囲気で押してくるわけではなく、プティの巧みな振付けが観客を惑わせるのだ。パリ・オペの映像を持っているので暇を作ってじっくり鑑賞したい。
三人姉妹 Winter Dreams
振付:マクミラン
音楽:チャイコフスキー
出演:シルヴィ・ギエム、マニュエル・ルグリ
細身のドレスをまとったギエムは、「優しい嘘」とは一転して若々しく過去にタイムスリップした感あり。彼女はその気になればどんなふうにも変われるのだ。ルグリも軍服を完璧に着こなして、期待以上のエレガントさ。「三人姉妹」は前衛的な芝居を見たことがあるだけで物語のイメージを掴みにくく、さすが〜な二人の演技を受け身で鑑賞。大変結構でございました。
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2010/02/07(日)
マニュエル・ルグリの新しき世界 Aプロ 2/3 [ ballet&dance&play... ]
ゆうぽうとホールで「マニュエル・ルグリの新しき世界 ルグリ×ド・バナ×東京バレエ団 スーパーコラボレーション」を観てきた。
ロビンズ、ノイマイヤー、キリアン、ベジャール…あらゆるスタイルのダンスを最高の形で表現し、巨匠振付家たちを魅了してきたルグリが、今、同世代の気鋭振付家に注目しています。パトリック・ド・バナ。ベジャール、ナチョ・ドゥアトらの薫陶を受け、欧州各地で活躍の場を広げている彼と、ルグリ、そして東京バレエ団との夢のコラボレーションが実現します!
新興バレエファンである私は、生ルグリを数える程しか見たことない。おととし東京バレエ団と「ジゼル」を踊った時など、もうすぐ引退のエトワールだし、ちょっとお疲れかな〜なんて失礼なことを思った(この時は不調だったらしく、続く大阪公演を怪我で降板した)。でも映像で見るルグリはこの上なく立派な、ノーブルな、エレガントな、成熟した、非の打ち所のないダンサー。コレなんて、もう世界最高峰のロミオでした。
で、期待は裏切られなかった。ルグリ本人のパフォーマンスだけでなく、舞台全体が出色の出来だったのだ。あんなに輝いている東京バレエ団を見るのははじめて。
「クリアチュア Creatures」(日本初演)
音楽:デム・トリオ(トルコの伝統音楽)、マジード・ハラジ、ダファー・ヨーゼフ
出演:オレリー・デュポン、フリーデマン・フォーゲル
奈良春夏、矢島まい、渡辺理恵、川島麻実子、河谷まりあ
長瀬直義、井上良太、柄本弾、杉山優一、森川茉央
「ザ・ピクチャー・オブ・・・ The Picture of..」
音楽:ヘンリー・パーセル
出演:マニュエル・ルグリ Manuel Legris
誉めておいてアレだけど、すごい睡眠不足だったのでこの2演目は半分くらい朦朧としてた(汗)。シンプルで綺麗な舞台だったんだけど、それが心地よすぎたと言うか...。オレリーはバレエフェスで見た時のように重たい感じがなく、可愛らしい。映画「パリ・オペラ座のすべて」で芸監のルフェーブルがエトワールを指して「彼女たちはスーパーカーよ」なんて言ってたのを思い出したけど、そういうイメージを超越した、無垢で純真な雰囲気。この時すでにフォーゲルは首の怪我でBプロの「アザー・ダンス」降板が決まっていたのだけど、故障を感じさせない動きだった。体は十分張りがあって、逞しかった。
ルグリのダンスも気持ち良過ぎ!うっとりを通り越して、うとうと・・・(笑)。
「ホワイト・シャドウ White Shadows」 (世界初演)
音楽:アルマン・アマー
照明:高沢立生
装置:野村真紀
衣裳:髙井秀樹(stödja)
出演:マニュエル・ルグリ、パトリック・ド・バナ Patrick de Bana
吉岡美佳、上野水香、西村真由美
松下裕次、氷室友、小笠原亮、宮本祐宜、岡崎隼也、高木綾、奈良春夏、川島麻実子
梅澤紘貴、青木淳一、井上良太、杉山優一、中村祐司、吉川留衣、河合眞里、矢島まい、渡辺理恵、河谷まりあ
ルグリとバナが東京バレエ団のために作ってくれた作品。ですよね。素晴らしかった。音楽だけでなく衣装や照明もスタイリッシュで神秘的、想像をかき立て、身を乗り出させる。1時間ほどの舞台の間、固唾を飲んでステージを見つめ続けた。気の散りやすい私が。メインはルグリと西村さん、バナと水野さんのペアにほとんどソロで動く吉岡さん。ルグリとバナは同じ振付けを踊ってもまわりの空気が違って見える。ルグリの動きは完璧で綺麗に音楽の一部と化すけど、バナは音楽の中から腕をのばして世界をかき回す感じ。バナの方がちょい顔が大きいので、存在感があるな。バナの振付けだし。でもルグリ、破綻のないエレガントさが身上と思っていたけど。コンテンポラリーの、バレエのお約束を飛び越えた刹那的なムーブメントにちゃんと乗っている。と言うかルグリがムーブを作り出しているように見える。伊達にパリ・オペのエトワールじゃなかったんだなあと、感心する。むしろ引退して幅が出てきたのだろうか。クライマックスのルグリとバナのデュオだけ、濃すぎるのか息苦しさを感じた。
しかしこの舞台の中心は吉岡さんだった。すごいねー、彼女。ジゼルの憑依ぶりは怖いくらいだったけど、この演目ではその集中力、そしてタフさが輝いていた。吉岡さんだけほとんど舞台を降りない。舞台の後ろで、隅っこで、何かに取り憑かれたように虚空を見つめて蠢いている。永遠の彷徨。ふつうに踊ってもまた良し。テクニックも持っているから。ありがちな、バレリーナ臭がない。女性のコンテ・ダンサーも時々見ているけど、比較しても彼女ピカ一。まあ、この演目に限って言えば。この人は日本の女性ダンサーの中で、一番かもしれないと思った自分にびっくりだ。振付けに恵まれれば、今以上にデキる人なのでは。
というわけで、細かいことは割愛するけど、今までに見てきた東京バレエ団の公演の中で最も優れた作品だったと、個人的には思う。ルグリはクリエーター(プロデューサーか)としての能力も素晴らしい。
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2010/02/05(金)
超おすすめ [ life ]
なんだかダレていて文章を書く気力は出ないんだけど、ブログはupしたい気分。唐突だけどネットで買っているお気に入り美容商品をご紹介してみる。
ソニプラの人気商品。水で洗顔すると肌が乾燥すると聞いているので、クレンジングはこれ1本で済ませてる。なんかねえ、タオルに洗剤が残っているかもと思うと、タオルで顔拭くのも嫌なんですよね。マスカラもコレで落とすが、全然目にしみない。あまりに気に入っているので、ひょっとしたら死ぬまで使うかもしれない。
Amazonで見つけて、もう5セット以上リピートしていると思う。基礎化粧品はこれだけ。「無水ヒアルロン酸ミクロ球体100%をそのまま製品化したエイジングケア美容液」「効果のピークは使用後約6時間後」というすごい能書きだけど、無精でしょっちゅう生活必需品を切らしてしまう私にとっては、2本で済むというのが何よりありがたい。
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2010/02/04(木)
白金アートコンプレックス [ art ]
某ブログの魅力的な写真に惹かれて、白金のアートビルを久々に訪れた。あれれ?何かギャラリーが増えてる。後で調べて知ったのだけど、去年の4月に従来の「児玉画廊」「山本現代」に「NANZUKA UNDERGROUND」、杉本博司氏の「新素材研究所」と「榊田倫之建築設計事務所」、「London Gallery」が加わって、白金アートコンプレックスとしてグランドオープンしてたのだ。うーん高橋コレクション移転後も訪れていたような気はするんだけど、気づかなかった。取りあえず1Fの児玉画廊さんから、お邪魔しま〜す。
・児玉画廊コレクション ignore your perspective 9(2/13マデ)
たくさんの濃厚な抽象画が、真っ白な画廊の中にところ狭しと溢れてる。油絵具の上にスライムみたいなのがべたっとついていたり「ひも」がはり巡らされていたり。マチエールが摩訶不思議。画廊全体が別世界。今時のファインアート。このギャラリーが扱うような油彩に対する鑑識眼は、私にはまだなさそう。
・NANZUKA UNDERGROUND
渋谷にあった頃入ったことがある。ここもグループ展やっていたのだが(2/6マデ)、撮影中だったので遠慮した。横山裕一さん、G-tokyoでちょっと注目したなあと後から後悔したけど。
・山本現代「大竹司 ビニル」(2/6マデ)
実はこちらが目当てだったんだけど、実物を見るとイメージよりポップと言うか、アニメふうだった。動物モチーフが多くて、独特の世界観。まあ欲しいタイプではありませんでした。
・ロンドンギャラリー
ここ!ブログに書きたかったところ!素敵だった〜♪ いやエレベータを降りたらいきなりガンダーラ仏が目に入って、反射的に「古美術だ!場違いっ」と思ったんだけど。ギャラリーの女性が可愛くて感じ良くて、優しく中に導き入れてくださった。広々としているので、カバンをぶつけるとか心配せずにゆったり鑑賞。すごーく立派で大きな仏像がいくつもあって、一体おいくらなんだろうなんて、うっかり聞くこともできない。屏風(もしかして等伯?)やら掛け軸やら工芸品も。ハイソな雰囲気に圧倒されてぺこぺこ頭を下げながら退出しようとすると、「あの掛軸は杉本博司さんのものなんですよ」となんて教えてくださる。え?若い頃に撮られた華厳の滝の写真を額装されたとかで、渋い。売っていらっしゃるんですかと尋ねると、「こちらにある作品は値段の付けようのないものばかりで...」と説明され、あらためて恐縮。小品の販売は西麻布のギャラリーの方で行っているそうで、ここはビューイング・ルームとか。更に内装を杉本氏が手がけられたと聞いて、ギャラリー小柳での氏の個展を思い出す。そう言えば、この綺麗なギャラリーの写真、見たなあ。ああ素敵・・・。帰りは階段を使おうと思ったが「セキュリティのためエレベータのみ」と言われ、だよねーとまたまた小さくなって頭を下げながら出てきた。でもいい思いをした。美しいものにふれて、大変よい気分。
帰り道、「花ほうろ」という盆栽やら花器やら備前焼きの器を扱う店に立ち寄り、更にご機嫌。ミニ盆栽が手頃なお値段だった。白金って楽しい♪
全然関係ないのですが、同じ日に行った四谷のフクナガフルーツパーラーの季節限定いちごパフェ。美味。限定って言っても苺の季節は割と長いので、3月までいただけるそう。この週末から13日まで、改装のため休業されるとのこと。
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2010/02/02(火)
川端龍子名作展 龍子と建築~描いたものと建てたもの [ art ]
大森の龍子記念館で「川端龍子名作展 龍子と建築~描いたものと建てたもの」を観てきた(1/31デ終了)。この記念館は建築好きの龍子自ら設計した私設美術館だったが、平成3年より大田区の施設に。隣接する龍子の居宅跡地も公園として保存され、日に3回見学ツアーを行っている。龍子の作品をまとめて見るのははじめて、もちろん龍子記念館も初訪だったが、今まで遠い存在だったこの日本画の巨匠を身近に感じることができて、とてもいい時間を過ごすことができた。
龍子と言えば大作主義の作家だが、本展では《龍子垣》《海洋を制するもの》のような巨大な作品だけでなく、建築スケッチ風の小品も多く出展されていた。これが巧い。走り書きしているようで、自分の捉えた印象をしっかり形にしているのが一目でわかる。《水車》など、地味なのになぜかはっとする造型。大変記憶力に優れたひとだったらしいのでこれは単なる写実ではなく、龍子の眼というフィルターが作品に力を与えているのだろう。例えばこの《稲妻》、三重塔が非常に精密に描かれているが、カクカクっとした稲妻と鋭い雨の線が画に緊迫感を与えていて、背筋がのびる。
《日々日蝕》という作品は古びた家とビルが描かれた作品。地味〜な色合いながら押し出しの強さが感じられるのが不思議。ふと現代作家の大岩オスカールさんの初期の作品(北千住のアトリエで描かれていた頃)を思い出した。大岩氏も大作主義であり、下町の暗い色彩を通して揺るぎない生命力のようなものを感じさせた、ポジティブなアーティストだ。
こんな鮮やかな作品もある。この構図、前景にでーんと一番目立つ籐椅子が置かれて言葉は悪いが傍若無人な感じもするのだが、画家のプライベートな視線を共有しているような楽しさもあり。
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2010/02/01(月)
今月の舞台鑑賞予定 [ ballet&dance&play... ]
雪!が降ってます・・・
寒いからではなく、最近チケットは厳選して取っているので今月の舞台鑑賞予定はこれだけ。祭典枠のみ。
・2/3 マニュエル・ルグリの新しい世界Aプロ
・2/7 マニュエル・ルグリの新しい世界Bプロ
・2/28 東京バレエ団「シルヴィア」セミオノワ&ゴメス
昨夜はネットでローザンヌ国際バレエコンクールのfinal中継をつらつら見ていたので、すっかり寝不足。でもブログ書きながらだったので、あとでこっちを。
DVDレコーダーを買った。長い間TVから離れて生活してたので、どうやって見るのかすらわからないけど、て言うか録っても溜めておくだけって気がするけど。なんか人並みのバレエファンになれた気がする。
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2010/01/31(日)
G-tokyo 2010 [ art ]
森アーツセンターギャラリーで開催されていたG-tokyo 2010に行った(1/30,31)。現代アートのアートフェアだ。最近多いけど、今回のは出展ギャラリーが有名どころばかりで、「弐代目・青い日記帳」「What's up, Luke?」の内覧会記事で質の高さは確認済み。て言うか「見るだけ」アートファンには過ぎたる内容。入場料1,000円で、総額いくらのアート作品を拝見したのやら。計算するのがコワイです。
アートフェア入場に先立って、トークセッション「アートと建築:今わたしたちが表現したいこと」に参加。アカデミーヒルズ内のスタジオで行われた、第三部 石上純也(建築家)×名和晃平(アーティスト)の回。50分ほどの短いセッションだったが、名和さんの「口調はおっとりしてるけど切れ味抜群」のトークに興奮する。今まで何度も作品のコンセプトを語られるシーンに遭遇しているのだが、その都度驚きがある。活動をはじめて10年、去年のL_B_Sは節目の個展だったというお話を聞いて、大いなる予感に胸が震えたりして。質問コーナーでのコンセプトをクリアにするためビーズの透明性にこだわるというコメント、それ自体の明快さに唸った。
さて展覧会。すべて新作と聞いているので期待大。参加ギャラリーは
アラタニウラノ
ギャラリー小柳
ギャラリーSIDE2
ヒロミヨシイ
ケンジタキギャラリー
児玉画廊
小山登美夫ギャラリー
ミヅマアートギャラリー
オオタファインアーツ
SCAI THE BATHHOUSE
シュウゴアーツ
タカ・イシイギャラリー
TARO NASU
ワコウ・ワークス・オブ・アート
山本現代
名和さん贔屓で言うわけじゃないが、スカイの展示が一番好み。「テクスチャーと光」というタイトルで、藤井秀全さんのLEDを用いた作品が綺麗。他、カプーア、宮島達男、嵯峨篤志、神馬啓佑。名和さんの金の観音様PixCellビーズはゴージャスでした。グルーガンドローイングは余白が印象的。
ミヅマは山口晃さん個展「柱華道」。大変な人気。あんなにたくさんの新作、身を削られて描かれたのではと心配になってしまうほど。完売ですって...。ご本人が腰を低くして販売本にサインされていた。ワコウ・ワークス・オブ・アートのリヒターが素敵。意外とめったに行かない(というか移転後行ったことない)TARO NASUに惹かれる作品が。ギャラリー小柳のエリアソン、金沢に行く予定がないだけにしげしげと見てしまう。メカっぽい。
既知の作家が多いながら、ふだんなかなかギャラリー巡りできないので、鑑賞効率のよいアートフェアだった。Twitterでは「つまらない」という発言が結構あったけど、ギャラリー側のターゲットは私のような庶民じゃないので、黙って見せてもらえるだけラッキーと個人的には思っている。
さて今日のブランチ@Roy's東京バー&グリル 。
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2010/01/28(木)
最近行った美術展 [ art , diary ]
舞台鑑賞エントリが続いてしまったので、アート関係をふり返る。
えーと先週は大森の川端龍子記念館にも行った。初訪。「龍子と建築~描いたものと建てたもの」と題した展示をやっていて、なぜか大岩オスカールを思い出したことなどブログに書こうと思っていたのだが、まだ下書きのまま。
日曜はさいたま芸術劇場に行く前に鎌倉突撃という無茶。「内藤礼ーすべて動物は、世界の内にちょうど水の中に水があるように存在している」見ました!根性で、最終日に。う〜ん気持ちがあせっていたせいか全然ひたれなかったなあ・・・。ドアを開けた瞬間「あ・素敵」と思ってそれで終わりだった。
昨日は国立新美術館の「ルノワール―伝統と革新」展に行った。10:30頃入館したけどすでに結構な混雑。ひとつの絵の前に5〜10人が並ぶ感じで、でもハコが大きいので息苦しい感じはなく楽しくルノワールを味わった。やっぱり《団扇を持つ若い女》が綺麗だったな。《縫い物をする若い女》も好き。よそではあまり見ない静物画もあって、おだやかで素敵だった。東京国立近代美術館の「ウィリアム・ケントリッジ——歩きながら歴史を考える そして ...」も行ったけど、2006年森美術館で開催された「アフリカ・リミックス」展で見た時のようなインパクトはもうなかった。当たり前か。まあ森美で見たのは21世紀以前の作品で、彼のその後を知ることができて有意義だった。基本的に好きなタイプだし。
ということで、この写真は神保町のボンディ(本店じゃない方)の野菜カレー。古本屋巡りのあと。地元のデリーよりルーが全然美味しい。当社比。野菜の火の通り加減もよろしいし、ご機嫌。Twitterでの質問にお答えしてませんでしたが、相変わらずふかしたジャガイモがついてきます。これも好き。メニューにも載っているので追加可能。でも食べ切れないですよね。
だってデザートも必要だし。
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2010/01/27(水)
「私が踊るとき」珍しいキノコ舞踊団 1/22 [ ballet&dance&play... ]
世田谷パブリックシアターで待望の「珍しいキノコ舞踊団」の公演「私が踊るとき」を観た(1/22-25)。乗越たかおセンセイの本で度々紹介されいていて、すごく興味のあるダンス・カンパニーだったんだけど、なかなか見る機会がなかった。2年ぶりの新作だそうですね。なるほど。
振付・構成・演出:伊藤千枝
演出補:小山洋子
出演:山田郷美・篠崎芽美・茶木真由美・中川麻央・梶原未由・伊藤千枝
このカンパニーは日本大学芸術学部に在籍していた伊藤千枝さん、小山洋子さんに山下三味子さんが加わって、1990年にに結成されたそう。乗越センセイの名著「コンテンポラリー・ダンス徹底ガイドHYPER」によれば「次第に盛り上がってきた新しいダンスの波......〈H・アール・カオス〉、〈レニ・バッソ〉、〈山崎広太〉らの中でも、彼女たちは異彩を放っていた」とか。えっ、どんなふうに?
上記の本の170〜173ページあたりに乗越センセイの鋭い評が載っているので、興味ある方は買って読まれること(ど〜してもというお友達にはお貸しします)。私は今回の公演を無邪気に楽しんじゃったので、考察ぽい感想は一切なし。とにかく可愛かった。ポップでキュートだった。TwitterのTLも一部そんな感じで盛り上がっていた。
意外だったのは、みなさんかなり「踊れそう」なこと。幕開けは伊藤さん以外のダンサーが舞台で様々な(ダンスっぽい)ポーズをとって、マネキンのように静止していた。かなり長いこと。気づいたらじりじりと動いていて、いつの間にか体勢が変わっていたんだけど、ああいう演技はプロのダンサーでないと無理。衣装はめちゃキュートだけどなかなかハードな振付けだなあと見ていた。展開はめまぐるしくて、シーンもセットもどんどん変わる。懐かしめの曲を使うのは、井手茂太さんに似てるかな。セットも音楽も振付けも愛を語る設定なのにガールズトークを繰り広げるシーンは笑った(キノコじゃ安定した生活はのぞめないのね)。2パターンの一組目がとてもうまかった。クラシック・バレエの音楽も使っていて、そういう時の振りはちょっとお澄まししてる感じ。みんなよく踊っていて、ダンサー6人には見えなかった。倍くらいいるような気がした。
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2010/01/26(火)
ブベニチェクとドレスデン国立歌劇場バレエ団の俊英たち 1/24 [ ballet&dance&play... ]
さいたま芸術劇場で「ブベニチェクとドレスデン国立歌劇場バレエ団の俊英たち」という現代バレエの公演を観た。
ノイマイヤー、キリアン、フォーサイスに続く次代の振付家イリ・ブベニチェクと注目の新生ドレスデン国立歌劇場バレエ団選抜ダンサーが集結。
若手のやる気満々が伝わってくるいい公演だった。ドレスデンのダンサーなんて、こういう機会でもないとなかなか見られないのでは。
イリ・ブベニチェクはドレスデン国立歌劇場バレエ団のプリンシパルで若手振付家としても活躍。NYCB、チューリッヒ・バレエ、ハンブルク・バレエなどに作品を提供している。彼のことはエトワール・ガラ2008 Aプロで見てた(Bプロは行けなくて、今回の3演目目の一部である「カノン」は見られなかった)。元々はハンブルク・バレエで双子のオットーと共にプリンシパルをつとめていた。オットーは今もハンブルクに在籍、来日公演の「人魚姫」で海の魔法使いを演じたのを見てる。作曲家でもある。才色兼備の兄弟だ。貴族的な顔立ちと厚みのある強靭な肉体、切れのある動き。ヨーロッパのダンサーらしく、個性がはっきりしてて魅力的。
本日の演目は3つ。「辿り着かない場所 」は振付けがシャープで最初は息をのんで見守っていたけど、音楽が抽象的で反復的な動きが多く、後半は集中力が途切れた。「ステップテクスト」はさすがフォーサイス、4人のダンサーで舞台を完全に掌握していて美しい出来映えだが、初演は84年だからどこか新鮮味に欠ける。女性ダンサーがポワントなのも、何となく古い。エレナ・ヴォストロティナは柔軟で素晴らしかったけど。ところで彼女、髪型で損してない?美人なのにそう見えない。秀逸だったのが「魂のため息」。バックに巨大なレオナルドの画の映像を使っているところがまずズルい。後ろにヨハネがいたら、だれだって妖しい気持ちになるでしょう。衣装は「ル・パルク」の解放のPDDみたいな白いブラウスだし(いやもっとシンプルだけど)音楽はバロックだし、髪の長い女性ダンサーは皆シニヨンに結っているから頭が小さく見えてとても綺麗だし、明るくて品が良い。同調しやすい振付け。イリとオットーのデュオが興味深かった。その他のダンサーも皆持ち味を出していていい感じ。特にイシュトヴァン・シモン君、やや長めのクルクルの髪や笑顔が天使のようで、滞空性のあるしなやかな動きが素敵!ファンになりそう。同じくコリフェのクラウディオ・カンジアロッシ君も可愛かったな。あとファースト・ソリストのカテリーナ・マルコフスカヤは小柄で小顔で可憐!浅見紘子さんもコリフェながら切るような動きを見せて、なかなか身体能力高そうで感心した。











































